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吉祥寺のリベストギャラリー「創」で書家の凰月さん展示 ひらがなテーマに

凰月さんが着物に書いた「秋萩帖(あきはぎじょう)」

凰月さんが着物に書いた「秋萩帖(あきはぎじょう)」

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 書家で歌人の凰月(おうげつ)さんの個展「ひらがな展」が3月21日から、吉祥寺のリベストギャラリー「創」(武蔵野市吉祥寺東町1、TEL 0422-22-6615)で開催される。

歌舞伎義太夫三味線奏者の野沢松也さん

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 武蔵野市生まれの凰月さんは、かなを書家の安東聖空(せいくう)に、漢字を広津雲仙に師事した女流書家の望月美佐に師事し、内弟子として3年修行後、支部を開設した。書道教室などを主宰するほか、武蔵野市観光機構親善大使も務める。凰月さんは「書を始めて40年近くになるが、日本人として改めて、『ひらがな』の美しさに注目していただけたらと今回の個展を行うことにした」と話す。

 「日本は、言霊(ことだま)の国。『言葉』の強さ、美しさは、本当に素晴らしいものがあると感じる。日本で生まれた文字である『ひらがな』のフォルムの美しさ、しなやかさ、たおやかさ、そして、芯の強さに、日本を感じる」とも。着物に書いたものを額装した作品などを並べる。「絹は紙より滑らかで書き心地が良く、脳にくる感じがする。着物は呼吸しているように感じるからかもしれない」と凰月さん。

 24日は、歌舞伎義太夫(ぎだゆう)三味線奏者(竹本連中)である野沢松也さんとコラボレーションしたパフォーマンスも予定する。野沢さんは1955(昭和30)年広島県生まれ。1979(昭和54)年から歌舞伎の三味線方として活動し、重要無形文化財総合指定保持者でもある。

 凰月さんは「日本の三蹟(さんせき=平安時代の3人の能書家)の一人、小野道風(おののとうふう)の話『道風教訓辛抱蛙(とうふうまなびししんぼうがえる)』を、日舞を舞いながら、着物に書くパフォーマンスを披露する」と話す。演目はほかに、桜の季節の合わせた「白狗心繁花咲爺(しろいぬこころつながるはなさかおきな)」。

 「手話の方もお願いしたので、ろうの方も足を運んで楽しんでいただけたら」と呼び掛ける。

 開廊時間は12時~18時(初日は13時~、最終日は17時まで)。入場無料。パフォーマンス鑑賞料は2,160円(ろう者1,000円)。3月27日まで。

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