吉祥寺で自家製のブラウニーを赤い自転車で路上販売していた「K's&Brownie(ケーズブラウニー)」が3年目に入った7月、吉祥寺第一ホテル裏に路面店(武蔵野市吉祥寺本町2)をオープンした。
丸い形のブラウニー。左から時計回りにオリジナル、クリームチーズ、パンプキン
2015年に井の頭公園近くで路上販売を始めた同店。アメリカの伝統的なチョコレートケーキのブラウニーを選んだのは「幼いころから親しんでいた母親が作ってくれた味だったから」と話すのは店主の鵜野夏野子(かやこ)さん。「赤い自転車に乗った女の子がブラウニーを売っていたらかわいいのでは」との想像が後押しして販売を決意した。
店を持ったのは路上販売のままでは限界があると感じていたからで、「3年間で形にすると決めていた」という。物件を捜すもなかなか決まらずいたが、「ぎりぎり3年目でタイミングよく気に入った物件に出合ってオープンできた。路上で買っていただくお客さまに焼きたての香りを届けたいと思っていたので、それを実現できたことがうれしい」と宇野さん。
7~8割がテークアウトだが、店内にはカウンターと椅子3脚を用意。店頭にはベンチ2脚を置く。内装は宇野さんが行ったことのあるロサンゼルスの店を思い浮かべて手作りで仕上げた。
ブラウニーは一般的には四角いが、「食べやすいように」と丸い形で提供。外はこんがりクッキーのようにサクッとしているが「しっとりした軽い食感」が特徴で、全てを店で手作りしている。ショーケースにはピーカンナッツを練り込んだオリジナル(300円)、チョコレートケーキ、ピーナツバター、ラズベリー、クリームチーズ、秋限定でカボチャの種を使ったパンプキン(以上350円)の6種類が並ぶ。オリジナルの一口サイズ2ピース袋入り(300円)も用意。
ドリンクはブラウニーに合う、酸味が少なく苦みのある豆を使ったコーヒー(ホット・アイス300円)、カフェオレ(同400円)、紅茶(同300円)、ミルクティー(同400円)、オレンジジュース(300円)、子ども向けにオリジナルレモネード(ホット・アイス450円)など。
店での販売は「まだ始まったばかりで手探り。挑戦」と宇野さん。「吉祥寺は住んでいたことのあるなじみの街。地元に愛される店に育てていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~18時。売り切れ次第終了。水曜定休。