吉祥寺でインポートの洋服を扱うセレクトショップ「de son cru(デュ・ソン・クリュー)FEMME」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-23-5911)が10月3日、中道通りでの営業を終了した。
アパレルでの勤務経験を生かし、地元の吉祥寺で自分が気に入ったものを販売する店を持ちたいと2003年に桜井愛子さんが開店した同店。店名は「私が作ったもの」という意味を持つ。インポート素材のオリジナルTシャツ類やジーンズなどの販売から始め、今も店で扱う商品の半分はインポートものだという。
約8坪の店内には、カットソー、ニットのセーター、ボトム、ジャケットなどオールアイテムをそろえる。アクセサリー、マフラー、シューズ、バッグも扱う。「洋服に合うと選んだバックの『Jack gomme』はデパートで販売される前に取り扱ってきた」と桜井さん。
「中道通りは店のある奥までは人が来ず、オープンから3年は苦労した」と振り返るが、15年を一区切りとして実家の工務店を改装した場所(武蔵野市中町3、TEL 0422-38-9015)に店を移すことを決めた。
「閉店することも考えたが、今まで通っていただいたお客さまからの声に押されて継続を決意した。販売する内容は変わらない。今の店よりも三鷹駅に近く住宅街の中になるが、大正通り沿いなので吉祥寺駅からも歩ける」と新店舗への来店を呼び掛ける。
来店客は40代が中心だが、「ターゲットは絞っていない。吉祥寺は突出しないファッションが好まれる。お客さまが望むのはフワッと感でなく、きちっとしたスタイル。ニーズに合う商品やデパートでは見つからないものをそろえることで購入するファンを育てたい」とも。
新店舗は11月上旬のオープンを予定。