吉祥寺の大正通りでワインとタパスを提供する西洋居酒屋「Chill(チル)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-23-3160)が7月で8周年を迎えた。
同店はCOOの久保山力さんが共同経営者の弟、創さんと2011年に立ち上げた。店名の「Chill」はスラングで「落ち着く」「リラックスする」という意味。店を自宅でリラックスしてくつろげるような場所にしたいとの思いで付けたという。
吉祥寺への出店を決めたのは池尻大橋で洋食店を営業していた父親が吉祥寺とつながりがあったためで、店を見たときに1階ではなかったが、自分たちが飲食店で展開したいことができると、ここに決めたという。
店内は14席のカウンターがメインだが、奥にはテーブル3卓(14席)を備え、女子会など小さなパーティにも対応する。店の外にはカウンター2席と20時以降限定のテラス1卓(4席)もある。
料理はスペインやフランスやイタリアなど国にこだわらず、店で仕込むさまざまなソースを使って日替わりで提供する小皿料理のタパスが中心。「和風ではなく西洋居酒屋。つまみを食べて酒を飲む場所」と力さん。消えたメニューもあったが、8年目に復活したのが「ビーツと大葉とニンジンのラペ」「僕のマッシュポテト」「タコとアボカドのわさびガーリックソース(以上480円)。
他にチョリソー&チーズやたらのリエットなどのピンチョス(200円~)、定番のAzai(アザイ)ソースを使ったあさりの白ワイン蒸し(980円)、和牛ランプ肉の炭火焼き(1,980円)、本日の鮮魚のカルパッチョ(900円)など。
家族連れや飲酒が目的ではない客にはペペロンチーノ(900円)、アラビアータ(1,200円)、ボンゴレビアンコなどのパスタや魚介類のリゾット(以上1,300円)などの食事を用意する。グラスワインは月替わりでそろえる。スパークリングワイン(680円~)、白・赤ワイン(480円~)。
常連客から要望があり店内で販売していた自家製バター、アザイソース、ドレッシングの販売を「出前館」で7月初旬に始めた。「常連のお客さまに育てていただいた」と話す力さんは「近所の方は毎日通いたくなる。遠方から来る方はまた吉祥寺まで訪れたくなる店を目指したい。口コミで伝えたくなるよよう料理の味で勝負していく」と次の節目となる10年目を見据える。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=18時~翌1時(土曜は13時~翌1時、日曜・祝日は13時~23時)。