吉祥寺のヨドバシカメラ近くで約38年営業を続けてきた喫茶店が4月26日、イタリアンバール「bar boga(バール・ボガ)」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-21-8570)としてリニューアルオープンし地元の人々から静かな人気を集めている。
同店は、1971(昭和41)年4月から今年1月まで、喫茶店「CAZA DE CAFE BOGA(カザ・デ・カフェ・ボガ)」として現・店主小倉正義さんの父親が営業していた。今年春に世代交代を行い、リニューアルを行った。祖父は理髪店、伯父はイングリッシュパブ「Vino BOGA」、父親は同喫茶店と家族や親せきが代々吉祥寺で商売をしており、吉祥寺を盛り上げるためにもリニューアルを決めたという。
コンセプトは、地域密着型のイタリア風喫茶店やイタリア風居酒屋。ヨーロッパ風の造りを意識した店内は、「暖色系でアンティーク調にまとめた」(小倉さん)。リニューアル前のレンガの壁や間取りはそのまま引き継いだ。店舗面積は13坪で、21席のうち3席がカウンター。
「気軽に立ち寄れる憩いの場所、お客さんと一緒に歩んでいく店でありたい」と小倉さん。コーヒーやワイン、料理の香りを楽しんでほしかったことから、思い切って終日禁煙にした。そのためか平日は主婦層が多く、「居心地が良く、料理もおいしい」という声も多く寄せられているという。
人気メニューは、「エスプレッソ」(400円)、「自家製フォカッチャ」(300円)、ウサギと黒オリーブなどの「自家製パスタ」(1,100円)、「自家製デザート」(400円)。客単価は、ランチ=900円、ディナー=2,000円。客層は地元在住の20~80代と幅広い。男女比は男性3:女性7。
小倉さんは「本場イタリアのバール文化を紹介し、体験できる店にしたい。その文化が吉祥寺住人に根付き、より一層吉祥寺が魅力のある街に発展していくことを願う」と話す。
営業時間は11時30分~24時(ランチタイムは11時30分~14時)。