吉祥寺にビストロ新店-元八百屋勤務のオーナーが野菜にこだわり開店

キャンドルでライトアップされた「Bistro Musui」の店内

キャンドルでライトアップされた「Bistro Musui」の店内

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 「Bistro Musui(ビストロムスイ)」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-48-7796)が12月15日、公園口改札から徒歩2分の場所にあるビルの2階にオープンした。

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 同店は、オーガニック野菜をメーンに扱うイタリアンで、千葉の八百屋から無農薬や有機栽培などの野菜を仕入れている。「野菜にはこだわりがあるが、もはや食材に気を配るのは当たり前。オーガニックが特別だとは思っていない」と店長の寺崎陵さん。「無差別にいろんな人と出会うことができる飲食業を、長く続けて行きたい」という思いから今回のオープンを決めた。

 店舗面積は17坪で、席数はカウンター席含め26席。店内は、スタッフら自らがペンキを塗った白い壁と青い壁、赤い天井で「落ち着いた雰囲気」(寺崎さん)でまとめた。過去、ジャズバーだったためDJブースや防音壁などの音響設備も整っており、イベントやパーティーにも対応する。扉に飾られているクリスマスリースは、寺崎さんの兄で花士の寺崎郷さんが作ったもの。

 八百屋や飲食店で働いていた寺崎さんは、経験を生かして野菜をセレクト。黄色い花つきブロッコリー、紫色のカリフラワー、変わった形のブロッコリー、芽キャベツの「プチベール」、オレンジ色のプチトマト「オレンジアイコ」、赤い大根「アカネ」などの変わった野菜を、シェフの遠藤弘樹さんが調理する。遠藤さんはシドニーのイタリアンで修行を積み、作ったラビオリを英ミュージシャン、エルトン・ジョンに褒められたこともある。

 店名の「Musui(ムスイ)」は、神道における観念の「むすひ」と「掬び(むすび)」の2語に由来する。「天地・万物を生成・発展・完成させる」「水などの液体を手ですくい、体に取り入れることで非常な威力を発揮する」という意味と、言葉の響きが気に入り命名した。

 主なメニューは「パテ」(800円)、「有機野菜のグリーンサラダ」(800円)、「ヴォンゴレ」(1,300円)、「エゾ鹿のパイ包み」(1,800円)、「麦と玄米のリゾット」(1,200円)、「リコッタチーズと松の実のタルト」(500円)など。

 ドリンクは、ピルスナータイプの無ろ過生ビール「アウグスビール」(800円)、スパークリングワイン「スプマンテ」(グラス=700円、ハーフボトル=1,800円)、「カフェラテ」(550円)など。メニュー数は20~30あり、日替わりメニューも5種程用意する。店頭では「シュトーレン」(1,500円)も販売し、クリスマス期間には限定のスペシャルディナーも提供する予定。

 ターゲットは20代後半~。女性客やカップルの利用客を見込み、客単価は3,500円を想定する。寺崎さんは「落ち着いた雰囲気の中、気軽に純粋なイタリアンを楽しんでもらいたい。満足できて、また足を運びたくなるような店、吉祥寺の中でも美味しいと言われるような店を目指す。3年後には姉妹店をオープンしたい」と意欲をみせる。

 営業時間は18時~翌2時(土日祝のみランチ=12時~15時)。水曜定休。

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