吉祥寺のギャラリーで和紙を重ねた絵画展-「透明性」テーマに

深緑や茶を基調とした舘さんの作品

深緑や茶を基調とした舘さんの作品

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 吉祥寺の公園口側にある「Gallery Face to Face(ギャラリー ・フェイス トゥ フェイス)」(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-70-0885)は7月11日より、「舘寿弥(たちひさや)作品展」を開催する。

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 舘さんは1951(昭和26)年生まれの画家。武蔵野美術大学造形学部美術学科油絵科を卒業。美術団体「春陽会」に所属しており、昨年8月にも同ギャラリーで個展を開いた。約10年間にわたり、和紙をアクリル絵の具で着彩し、それらを貼り重ねた作品を制作する。モノクロームの色彩が織りなす世界を追求し、「重層性(透明性)」をテーマにしている。

 同展ではギャラリーの壁を使用してインスタレーションを行う。ギャラリー内には、約10センチ角から30センチ角の正方形のパネルに、絵の具を染みこませた薄い和紙を何層にも貼り合わせた作品が並ぶ。深い緑から茶を基調とした約50点の作品を展示・販売。価格は額装入りで15,000円~60,000円。「和紙特有の素材感や、大きさの違う画面によって構成された独特の抽象的な世界が楽しめる」(同ギャラリーディレクターの山本清さん)。

 山本さんは「舘さんの作品は、離れて眺めたときと間近で見たときでは作品の印象が違う。また、和紙の表情も同じように作品との距離の取り方で変わる。和紙の重なりによる重層感や、薄い色彩の積層による透明感が作品の魅力。深い味わいのある小宇宙を体験しに、ぜひ会場に足を運んでほしい」と話す。

 開催時間は13時~19時。水曜休廊。今月26日まで。

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