吉祥寺・井の頭公園側に12月4日、カフェ「無花果-ichijiku-」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-76-3510)がオープンした。
店舗面積は9.5坪、席数は16席。店内は白を基調とし「温もりの感じられる」(同店オーナーの大岡美登里さん)木を使用。テーブルは骨董も扱う家具店「灯屋 可ナル舎」(府中市)から仕入れた。いすはポップでカラフルなものでそろえている。
大岡さんは、青山「news DELI(ニューズデリ)」や原宿「GO★GO★CAFE」の立ち上げにかかわるなど、10年間ほどカフェなどの飲食業に携わってきた。数年前、豪シドニーへワーキングホリデーで滞在した際、カフェの多さや、気さくな接客、バリスタの資格保有者の多さに心を動かされ、帰国し自分のカフェをオープンすることを決意。母親の真知子さんが作るロールキャベツをメニューに加えたいとも考えていたことから、親子2人で営業を始めた。店名は、大岡さんと真知子さんが大好きな果物「イチジク」からとった。「1日1粒ずつ熟していく」という木の特性を知り、さらに「イチジク」への思いが強まったという。
主なメニューは、シイタケとショウガ入りの和風「無花果・特製ロールキャベツ」(ランチ=980円、ディナー時・単品=780円)、「色々おそうざいの盛り合わせプレート」(1,000円)、軽く焦げめをつけた「長いものステーキ」(600円)、「無花果のまかない小どんぶり」(680円)など。フードメニューは20種、ドリンクメニューは20種以上を用意する。ターゲットは、「癒しの空間を求めている人」「落ち着いた場所でおいしいものを食べたいと思っている人」「ほっとしたい人」(大岡さん)。
開店して2週間だが、常連客からは「静かなエリアだったが通りが明るくなった。居心地が良い」「初めて来た気がしない」などの声が寄せられているという。客単価は1,500~3,000円。今後はイチジクのリキュールを使用したアルコールドリンクやイチジクのスイーツをメニューに加える予定。「店内ギャラリーやコミュニティーを作り、バーベキューやパーティーを開催したい」とも。
大岡さんは「吉祥寺はなんでもそろう街。公園もあって歩きやすく、いい出会いが多くある。人が集まってくるのも納得できる。そんな吉祥寺で誰かの居場所になれば。来店客から多くのことを教わっている。わざわざ行きたくなるような店にしたい」と話す。
営業時間は11時30分~23時。水曜定休(年内は休みなし)。