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吉祥寺の「茶房武蔵野文庫」が大学生とコラボ 夜パフェのメニュー開発で

「2025年度地域連携スチューデントアワード」で優秀賞を受賞した東洋大学「おなかぐぅ団」の学生と「茶房武蔵野文庫」の齋藤園佳社長(左端)(写真提供=茶房武蔵野文庫)

「2025年度地域連携スチューデントアワード」で優秀賞を受賞した東洋大学「おなかぐぅ団」の学生と「茶房武蔵野文庫」の齋藤園佳社長(左端)(写真提供=茶房武蔵野文庫)

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 吉祥寺の東急裏・西三条通り沿いで1985(昭和60)年から営業を続ける喫茶店「茶房武蔵野文庫」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-22-9107)が現在、大学生とコラボした「夜に楽しむパフェメニュー」の試作に取り組んでいる。

吉祥寺の東急裏・西三条通り沿いで営業する「茶房武蔵野文庫」の入り口

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 コラボは、地域企業が持つ独自の技術やサービスを生かしたアイデアを大学生が提案するビジネスプランコンテスト「2025年度地域連携スチューデントアワード」に同店が参加したことから生まれた。

 同店を経営する「茶房武蔵野文庫」社長の齋藤園佳さんは、参加を決めた理由について、「学生の感性を通して、店の価値を再発見したかったから」と話す。

 参加した地域企業は4社。齋藤さんは「夜の時間に利用するお客さまを増やしたい」と「文学の薫り漂うレトロな純喫茶の夜パフェ」をテーマとして提示した。

 コンテストには、嘉悦大学、高千穂大学、東京経済大学、東洋大学から8チームがエントリー。学生が企業を選んで提案をまとめ、昨年12月5日に発表。最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞が決まった。同店を提案先に選んだのは、東京経済大学の2チームと東洋大学1チーム。

 現在は優秀賞を受賞した東洋大学「おなかぐぅ団」が考案した、太宰治の「人間失格」「走れメロス」をモチーフとした「締めのパフェ」、東京経済大学「スイカル」が提案した「ねぎま風さんしょうパフェ」などの「おつまみパフェ」を試作中。「純喫茶の世界観を大切にしながら、夜ならではの楽しみ方を模索し、1月以降、順次、形にしていく」という。

 他に東京経済大学「付け合わせ」から「手紙喫茶」の提案を受け、「手紙投函用ボックスの設置を考えている」とも。

 同店は1984(昭和59)年に閉店した喫茶店「茶房早稲田文庫」の雰囲気や味わいを継承し、当時スタッフだった日下茂さんが吉祥寺にオープン。39年間営業した2024年5月、日下さんと妻の眞木子さんが勇退。喫茶店事業は齋藤さんが第三者承継した。「この場所と文化を、次の時代へ残したい」と2代目になることを決断した」という。

 メニューは早稲田文庫から引き継いたレシピの「カレーライス」(普通盛り1,350円)、「紅玉」を丸ごとオーブンで焼き上げた「焼きりんご」(900円)など。ドリンクは創業当時から変わらない中深いり「ブレンドコーヒー」(680円)、レモン味の「レモンクリームソーダ」(880円)など。

 齋藤さんは「純喫茶として長年通うお客さまの安心感を損なわないように」しながら、2024年7月、17時からカフェバーrメニューの提供を始めた。ブレンドコーヒーをアルコールで抽出し、かんきつ系の味わいに仕上げたカクテル「橙(だいだい)」(900円)などを提供する。

 「時代が変わっても、心を休めることができる『まちの記憶のような場所』であり続けたい」と齋藤さん。「提案は発表で終わりではなく、メニュー化をゴールにしたい。『純喫茶文化』を再解釈した大学生の柔軟で真っ白な発想を取り入れて新メニューを開発していく」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~21時。月曜定休(月曜が祝日の場合は翌日休業)。

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