小金井市周辺で10月25日、「第2回農家みちバーガーフェスティバル」が始まった。期間中、10店舗が「小金井江戸の農家みち」で収穫された秋冬野菜を使った「農家みちバーガー」を提供する。
約2年前、同イベント実行委員長の村岡さんをはじめとするグループが、江戸時代から続く農家が多く生活道路として使われていた約1.5キロの道を「小金井江戸の農家みち」と名付けた。農家みちには、畑の中の直売所、昔ながらの直売所、小さな直売所など異なる形態の11軒の直売所が並ぶ。「農家屋敷や蔵、畑、屋敷林が残り、昔ながらの風景と暮らしの音を感じる。季節の野菜や緑豊かな懐かしい風景に出合える」と村岡さん。
同イベントは今年5月、第1回を開催。「西日本でご当地バーガーの祭典を主催する方に出会い、地域になじみのあるご当地バーガーの魅力に気付いた。農家みちの野菜を若い人にも知ってもらいたい」という思いでバーガーフェスティバル開催に至ったという。
今までは時々農家みちに野菜を買いに来ていたチェリオ(小金井市本町1)のシェフは、5月のバーガーフェスティバルを機に週に2~3回、農家みちを訪れるようになった。同店は、農家みち伝統小松菜を練り込んだバンズに、馬肉やラム肉のミンチで作った無添加のパテと野菜を挟んだ「馬と羊と大地の恵みバーガー」を提供する。その他、「Cafe5884」(桜町1)は全粒粉入り天然酵母バンズに里芋で作ったパテを挟んだビーガン仕様の「里芋のベジバーガー」を、コックテイルハンバーガーズ(武蔵野市境南町2)は野菜を練り込んだバンズと農家みちの野菜を串に刺した「武蔵野やきとりバーガー」を、それぞれ用意する。
「バーガーフェスティバルは一過性のもの。このようなイベントを通して伝統ある農家みちの野菜を食べて農家みちの存在を知ってほしい」と村岡さん。
11月15日まで。