「すかいらーく」業態が独立、新会社に-高客単価目指す

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 すかいらーく(武蔵野市西久保1)は2月1日(予定)、ガストカンパニー内の「すかいらーく」業態を独立させ新会社「すかいらーくカンパニー」を設立する。

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 新会社のCOO(最高執行責任者)には、ロイヤルホールディングス(福岡市)の梅谷羊次元執行役員が就任。「飲食事業の営業・製造・人事などすべてに精通している」(同社)ことから、新会社の舵取役として招致された。ロイヤルHDは「ロイヤルホスト」を展開しており、同社にとっては競合他社。同社が競合他社から役員を招致するケースは初めて。

 すかいらーく業態は、1970年の1号店に始まりバブル期には全国729店を展開したが、その後多くの店舗がガスト業態へ転換。現在「すかいらーく」としての営業は158店。これまでは「ガストカンパニー」が「ガスト」「すかいらーく」「ビルディ」を運営していたが、「すかいらーく」の見直しを図るため、新カンパニーの設立を決めた。

 今後、すかいらーく業態は新しい方向性として客単価=1,200円以上を目指す。現在の「すかいらーく」は客単価=約600円で、「バーミヤン」とほぼ同じ。同社が手がける他業態では、「ガスト」が客単価=約700円、和食を専門とする「藍屋」「魚屋路」が客単価=約1,500円。同社広報の鈴木さんは「客単価2倍という目標は簡単なことではないが、弊社業態の中では高級といえる客単価1,000円以上の層は、まだまだ磨き上げの余地がある」と話している。

 同業態ではこれまで、ファミリーレストランの原点とも言える、和洋を揃える「総合食」を提供してきた。専門性を持たせた「バーミヤン」(中華)や「夢庵」(和食)も展開している同社だが、「すかいらーく」が今後の見直しの中で、どのような形を取るのかは「未定」(同社)と話す。あらゆる可能性を検討し、商品・店舗の見直しや、食材の管理、マネジメントも含め、新しい「すかいらーく」の方向性を探る予定。今回の独立・COO招致で、改革のための新しい体勢を整える形となる。

すかいらーく

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