井の頭自然文化園（武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100）は12月17日から、来年の干支（えと）である辰（たつ）にちなんだクイズラリー「どうぶつえん龍伝説」を開催する。

　干支の動物に合わせたクイズラリーは今回で4回目。ウサギ年の前回は約7000人が参加した。龍は、頭はラクダ、角はシカ、耳はウシ、爪はタカ、腹は大きなヘビ、うろこは魚など、いろいろな動物の優れた部分を備えた伝説上の動物。クイズラリーでは、龍の姿を作っているとされる園内各所にいる動物を観察しながら、クイズに答えてスタンプを押していく。全9カ所を巡ると龍にちなんだ秘密の言葉が完成する。9カ所全てのスタンプを集めると動物園のポストカードが進呈されるほか、1月2日・3日は全スタンプを集めた各日先着200人にオリジナルの記念品も用意する。

　同園の花形・ゾウのはな子や、ヤクシカが登場するほか、ウシやラクダ、タカなどは飼育されていないため、ウシ科のカモシカやタカと同じ猛禽（もうきん）類のワシミミズクを仲間入りさせたり、水鳥のキンクロハジロの頭のふさをたてがみに見立てたりするなど、同園ならではの解釈も加えた。イラストは、「給食番長」「飼育係長」などの絵本で動物の特徴ある描写が人気の絵本作家・よしながこうたくさんに依頼。

　企画を担当した同園教育普及係の高松美香子さんは「十二支の中で唯一実在しない動物とあって初めは随分悩んだが、井の頭らしい面白い組み合わせができた。よしながさんの明るくインパクトのあるイラストも、お正月らしくて元気が出そう」と話す。

　開園時間は9時30分～17時（入園は16時まで）。月曜休園（祝日の場合は翌日）。入園料は、一般＝400円、中学生＝150円、65歳以上＝200円（小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料）。12月29日～1月1日休園。クイズラリーは来年1月8日まで。