「知っているようで知らないウサギとネズミのお話」-井の頭自然文化園で講演会

今年の干支でもある身近な存在のウサギ

今年の干支でもある身近な存在のウサギ

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 井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100)で3月21日、講演会「知っているようで知らないウサギとネズミのお話」が開かれる。

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 今年の干支(えと)でもあるウサギと、特別展示「ちゅう げっ歯類展」(3月19日より開催)の主役・ネズミをテーマに講演。ウサギはかつて動物分類上ネズミ目(もく)に含まれていて、ネズミにきわめて近い存在。その関係性からも今回の講演につながるという。身近な動物ながらも意外と知られていないウサギとネズミの生態や、その繁栄の秘密について解説する。

 「兎に角(とにかく)、ウサギ」と題してウサギの講演を行うのは同園園長の成島悦雄さん。上野動物園や多摩動物公園などで獣医師として勤め、昨年4月より同園園長に。動物に関する著書も多数発表している。「ウサギは私たちにとって身近な存在。毛皮や肉として利用されるほか、ペットとして私たちにぬくもりを与え、神様としても祭られている。ウサギの祖先は5,500万年以上前にあらわれ、角や牙といった武器を持たない弱い存在にもかかわらず、現代まで繁栄している。その秘密を一緒に考えましょう」と成島さん。

 「こんなにいろいろ、げっ歯類」と題してネズミの講演を行うのは、野ネズミの調査も行ったことがあるという動物解説員の馬島洋さん。「ネズミは増えたり減ったりと数に変動があるので、学生時代はその個体数変動を研究していた」と馬島さん。「2,277種のげっ歯目の動物は、全ほ乳類の約42%を占めている。それらは私たちがもつネズミのイメージ通りのものから、全く似つかわしくないものまで、大きさ、形、暮らしぶりまでさまざま。そんなげっ歯類の変化に富んだ世界をのぞいてみては。これから開催される『ちゅう げっ歯類展』を楽しむためにもぜひ参加してほしい」とも。

 開催時間は13時~15時。定員は50人(高校生以上)。参加には往復はがきでの応募が必要(3月10日消印有効)。応募多数の場合は抽選に。申し込み方法・詳細は同園ホームページで確認できる。

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