吉祥寺の多目的スペース「キチム」で8月17日、風呂ロック企画の音楽イベント「風呂祭り3days」の第1弾「吉祥寺な日」が開催される。
outside yoshino(イースタン ユース)(関連画像)
風呂ロックは、吉祥寺で60年以上続く銭湯「弁天湯」で約6年間に渡って行われてきた音楽イベント。銭湯に作られた特設ステージで、多くのミュージシャンが弾き語りを中心とした演奏を行ってきた。3月17日には風呂ロックのファイナルを「岸田繁さん(くるり)」が飾る予定だったが、震災の影響で公演は中止に。その後ミュージシャンなどから提供された私物のチャリティーバザーや、被災地を中心に「bonobos」の蔡さんが主催する音楽イベント「ランタンナイト」のサポートなどを行ってきた。
同イベントの会場となる「キチム」は、ミュージシャンの原田郁子さん(クラムボン)が中心となって2010年にオープンした多目的・複合スペース。ライブやトークショーが行われるイベントスペースのほか、食事、喫茶、ギャラリーのスペースを併設する。
同イベントを主催する佐藤広輝さんは「震災の影響で開催できなかった『風呂ロック』のファイナルイベント。約6年の間、弁天湯で続けてきたイベントだったので、それがとても胸に引っかかっていた。先月、仙台で見た『クラムボン ドコガイイデスカツアー』振替公演の終演後、あいさつに行った楽屋で郁子ちゃんから声を掛けてもらい、『風呂ロック企画』は吉祥寺の『キチム』という場所にたどり着いた」と話す。「場所は弁天湯から歩いて数分。またこの街で何かさせてもらえる。あの日以来、止まっていた時間がようやく動き出すような、そんな気持ちで一杯になった」とも。
出演は、「イースタン ユース」のギター、ボイスを担当する吉野寿さんによるソロユニット「outside yoshino」。「創造と破壊を繰り返しながらずっと走り続ける吉野さんの歌う姿を見ると、いつも何かがこみ上げてくる」と佐藤さん。
「風呂祭り」第2弾の「男湯の日」は、男性アーティスト3組が登場し9月2日、Shibuya O-EASTで開催。第3弾「女湯の日」は女性アーティストが登場し、同24日に六本木Super Deluxeで開催する(イベントタイトルは来場者の性別を制限するものではない)。詳細は「風呂ロック企画」のホームページで確認できる。
開場は18時30分。料金は、前売り=3,500円、当日=3,800円(軽食付き、1ドリンク別)。チケットは「キチム」のホームページで予約を受け付けている。