ギャラリーカフェ「cafe & galeria PARADA(カフェ&ギャラリア パラーダ)」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-27-6680)で5月25日より、展示企画「西山晴恵-塩の在処」が始まった。
綿布に白の油彩で塗られた西山さんの立体作品が並ぶ同展。「白く、限りなくシンプルな形は白い壁や空間に、その一部のように溶け込んでいる」と同ギャラリーの中林さん。
西山さんは1967(昭和42)年生まれのアーティスト。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業、同大学院美術研究科修了。主に東京で個展やグループ展を開催し、作品を発表し続けてきた。今回の作品について、西山さんは「塩の在りか、よどみのように降り積もった大切なものたち。一番やわらかな部分。あるいは醜く、暗い情景。それらは時にむきだしの傷口のよう。誰もがその人なりの『塩の在りか』を持っている。個人的であると同時に、極めて普遍的なものなのだと思う」と話す。
「心の奥底にある繊細なものを一粒一粒大切に拾い上げて形にしたような作品が並ぶ」(中林さん)とも。