口のみで笑いを表現する「笑うオバケ」-吉祥寺で笠原出さん作品展

ignis fatuus/Mt.Fuji 2007

ignis fatuus/Mt.Fuji 2007

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 吉祥寺のカフェを併設したアートスペース「Art Center Ongoing(アートセンター・オンゴーイング)」(武蔵野市吉祥寺東町1、TEL 0422-26-8454)で11月11日、笠原出(かさはらいずる)さんによる展覧会「かくれんぼ」が始まった。

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 笠原さんは1969(昭和44)年、静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部を卒業後、アーティスト共同体の先駆け「スタジオ食堂」の設立に参加した。1990年代半ばから現在に至るまで、多くの個展やグループ展を行い、精力的に活動を続ける。

 同展では「笑うオバケ」の絵画作品を発表する。複数の「笑うオバケ」が実際にある風景の中に描かれた作品。これまで一貫して「笑い」をテーマに作品を制作してきた笠原さん。作品には目や鼻がなく、口のみで「笑い」を表現する「笑うオバケ」が繰り返し登場する。

 「単なるニコリとした笑顔、皮肉っぽいニヤリとした表情、はたまた無表情のようにも感じられ、鑑賞者に『笑いという現象とは一体何か』と問いかけてくるかのよう」(同スペースの長谷川さん)。

 会期中、アーティストの青山悟さんを迎えたゲストトーク(今月13日)、アートディレクターの菊地敦己さんを迎えたゲストトーク(同22日)を開催する。いずれも入場料は1,000円(先着40人、要予約)で、開催は19時~。

 長谷川さんは「これまで制作された立体作品にはない、物語性をはらんだ笠原さんの絵画表現をぜひたくさんの方にご覧いただければ」と話す。

 営業時間は12時~21時。月曜・火曜定休。今月23日まで。

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