吉祥寺バウスシアターで「爆音映画祭」-大音響で20作品上映

「爆音映画祭2009」のメインビジュアル (C)中原昌也

「爆音映画祭2009」のメインビジュアル (C)中原昌也

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 吉祥寺バウスシアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-3555)は5月29日より、上映イベント「爆音映画祭2009」を開催する。

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 同映画祭は、さまざまな映画を「爆音上映」するイベント。「爆音上映」とは、従来の映画用音響機材でなく、音楽ライブ用の音響機材を使用し、ボリュームを限界まで上げ、大音響(爆音)の中で映画を見聴き、体験する試み。2004年からオールナイトやレイトショーで「爆音上映」を行っていたが、昨年、映画祭として1回目を開催。2回目となる今年は約20本を上映する。

 一般リクエストによる上映作品は、1位「デトロイト・メタル・シティ」(李闘士男監督)、2位「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」(マーティン・スコセッシ監督)、3位「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」(ジョン・キャメロン・ミッチェル監督)。

 同映画祭実行委員会選定作品は、以下の通り。オープニング作品は、岩井主税監督によるミュージシャン・大友良英さんのドキュメンタリー「KIKOE」、スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」、長い間お蔵入りとなっていた青山真治監督の「こおろぎ」、石井聰亙監督の「狂い咲きサンダーロード」(タワーレコード推薦)、ザ・ストロークスやニューオーダーの楽曲も爆音で楽しめるソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」、ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」(ダリオ・アルジェント監修版)、ビヨークが主演し音楽も担当したマシュー・バーニー監督の「拘束のドローイング9」、デヴィッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」など。爆音上映最終回は、今回が最後の爆音上映となるフランシス・F・コッポラ監督の「地獄の黙示録特別完全版」ほか、シークレット上映作品も登場する。

 併せてイベントも多数開催。ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ監督の「放蕩息子の帰還/辱められた人々」は青山真治監督×黒沢清監督のレクチャー付きで上映。ジム・オルークさんのライブと「The World」の同時上映、「ざ・鬼太鼓座」上映前に行われる鬼太鼓座ライブほか。

 同館の井手さんは「一般劇場上映では聴くことのできない迫力と、その爆音によって視覚までもが変容して映画そのものも違って見える。大音響でなければ聞こえてこないかすかな音を聴くという、大胆かつ繊細な上映」と話す。

 「今年の爆音映画祭のウリは、何と言ってもそのラインアップの良さ。今回は、単純に『爆音で何を上映すれば面白いか』ということだけにこだわって上映作品を決めた。『地獄の黙示録』や『2001年宇宙の旅』『デス・プルーフ』など、爆音で上映することで、さらに持っている魅力・魔力が引き出され、より強大に生まれ変わることのできるような映画ばかり」とも。

 上映時間は公式サイトで確認できる。チケットは、一般上映枠=1,300円(当日)、フリーパス=15,000円(すべての催しに使用可)ほか。6月13日まで。

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