
9月1日で3周年を迎えた吉祥寺の中道通り沿いで営業するコワーキングスペース「Stand up(スタンドアップ) 吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422--68--3754)が現在、3周年記念企画として「キキキの森アートプロジェクト」を進めている。
「近所から幸せを広げたい」との思いから始まった同プロジェクト。「キキキ」は、吉祥寺の「キ」、希望の「キ」、きっかけの「キ」で、「中道通りが希望にあふれるきっかけになれば」との意味を込めたという。店主の東隆志さんは「ロゴマークが『木』なので、『木』が集まり、『森』になることをイメージして『キキキの森」』と名付けた」と話す。
プロジェクトを立ち上げた経緯について、東さんは「こだわりを持って働く人たちを発信できたら、中道通りはテーマパークのようになる可能性もある。中道通りの全ての店と活躍する人を取材して作ったキャラクターを紹介する街案内を作ろうと考えたから」と振り返る。
インタビューは10~15分。人気商品、これからの夢や目標、好きな色・特別なものなどや中道通りの好きなところなどを質問する。2026年3月1日までに100人、プロジェクト終了時の2027年12月31日までに300人を目指す。
キャラクター制作はアーティストのずまきちゃんとれおっちくんが担当し、まとめて一つのアート作品に仕上げ、「Stand up 吉祥寺」の入り口に貼り出す。インタビュー内容は店の場所や扱う商品だけでなく、人を伝える動画にまとめて随時インスタグラムで配信するという。
「アートを取り入れたのは、営業目的や夢をお客さまに言葉で伝えられなくても、絵があればその意味を自然に話せるのでは、と考えたから。インタビューの中にStand up吉祥寺が最も大切にしているテーマ『夢』を入れたのは、人は夢を語っている時、一番いいエネルギーを発するから」と東さん。
プロジェクトの中間発表として、9月7日、「キキキの森アートプロジェクトふらっと寄り道デー」を同店で開催する。これまでに描いたキャラクターを展示。中道通りを活気づけるアイデアを、葉の形をした用紙に書いて木の模造紙に貼る場所を用意。オリジナルうちわも配布する。
今後は2026年1月11日、100個のキャラクターで作るアートの背景を描くイベントや、同年3月1日、Stand up 吉祥寺の入り口へのアート掲出を予定。
「3年間で売り上げには苦労した。通帳の残額が減ることに恐怖を覚え、吉祥寺で店を経営する大変さを痛感したが、ビジョンに共感する、元気でやる気のあるスタッフに支えられて3周年を迎えることができた」と東さん。
「プロジェクトを通じて中道通りが夢にあふれてにぎやかになる未来を想像している。店同士でもつながってほしい。キャラクターを見て、『こんな人がいるなら中道通りに行ってみよう』と遊びに来てもらえたら」と来街を呼びかける。
営業時間は9時~21時(土曜は17時まで)。日曜・祝日定休。