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中道通りのコワーキングスペース「スタンドアップ吉祥寺」が1周年

中道通り沿いの2、3階で営業するコワーキングスペース「Stand up 吉祥寺」の入り口

中道通り沿いの2、3階で営業するコワーキングスペース「Stand up 吉祥寺」の入り口

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 住居として使われていたビルの2、3階を改装し、キッチン・スペースやミーティングルームを備えたコワーキングスペース「Stand up(スタンドアップ) 吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-68-3754)が吉祥寺の中道通りにオープンして、9月1日で1周年を迎える。

3口コンロを備えるアイランドキッチンを採用したキッチン・スペース

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 武蔵野市在住で、吉祥寺の街と縁が深い店主で発起人の東隆志さんはIT系企業で19年営業職に就いた後、将来を見つめ直すため、中小企業診断士の資格を取り、大学院で1年間、経営を学んだ経験を持つ。「技術を身に付けただけでは不安を払拭できなかった。それなら自分がやりたいことを大好きな吉祥寺でやろう」と「一歩を踏み出す人の背中をそっと押すような」コワーキングスペースを作ったという。

 店名の「Stand up」には「立っていることで人が集まる」という思いを込めた。ロゴマークには迷いなく中道通り沿いの吉祥寺西公園に立つ大きな白樫の木を使った。

 受付やイベントの運営をスタッフ6人と共に担当する東さんは、仲のいい友人がつけた「アズマックス」というニックネームで呼ばれる。人前で話すときは本来の自分を伝えるためのおまじないとして「やる気、元気、アズマックス!」というパフォーマンスを見せることもあるという。「多くの人に店の強みを知ってもらうため、いろいろなことにトライしている」と東さん。「中学・高校はラグビー部だったので仲間と楽しむことが好き。中道通りで個性的な活動をしている人とつながりたい」とも。

 スタッフとアイデアを出し合い、フライヤーも手作りで形にしてきた「世界一ハードルの低いコーヒー飲み比べ会」「週末パパご飯」など小さなイベントには主催者のファンが集まるという。

 受付となる2階には、机6台と椅子6脚のフリースペースとレンタルギャラリー。レンタルギャラリー利用第1号で、中国茶・ハーブティーを販売する「detente et bonheu(デタンテボナー)」代表のノムラカナコさんは「今後はお茶を使った講座を開きたい」と話す。

 3階には、ディスプレーを備えたデスク6台と椅子6脚、可動式のパーティションを用意するワーキングスペース、アイランドキッチンを採用し、テーブル6台と椅子6脚を備えるキッチン・スペース、机2台と椅子6脚のミーティングスペースがある。

 入会金は1万1,000円。月額利用料は、フルタイム=1万4,520円、平日(17時~21時)=5,500円。ドロップインは90分550円から。フリードリンクはコーヒーを用意する。

 オープンから1年がたち「撮影目的でスペースを借りる人やインスタグラムなどで運営への思いに共感する人が増えた」と東さん。「自分らしく働きたい、自分の成長にチャレンジしたい、人とつながって自分の可能性を広げたいという人に利用してもらえたら」とも。「このスペースを使ってまだまだやりたいことがある。コーチングも始めたい。今は好きなことをすることと収益を上げることの間で悩んでいるが、こんな大人がいることを若い人に示したい」と意気込む。

 営業時間は9時~21時(土曜は17時まで)。日曜・祝日定休。

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