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吉祥寺のお直し専門店「アトリエ黒猫」が1周年 着物のリメークも

中道通りのマンション1階で営業する洋服のお直し専門店「アトリエ黒猫」

中道通りのマンション1階で営業する洋服のお直し専門店「アトリエ黒猫」

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 洋服のお直しやリメークを手がける専門店「アトリエ黒猫」(武蔵野市吉祥寺本町4、TEL 0422-27-1643)が吉祥寺の中道通りのマンション1階にオープンして、1月16日で1周年を迎えた。

「アトリエ黒猫」の店内に並ぶ色とりどりの糸

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 山脇美術専門学校で学び、アパレルメーカーに入った店主の飯島久美子さんは、結婚、出産、育児を終えた後、お直しを仕事にしていた義理の母の影響を受けて大手チェーンのお直し店で10年ほど勤務した経験を持つ。

 コロナ禍で出勤が制限される中、2021年に個人のスキルなどを売り買いするマーケット「ココナラ」に出品したところ、依頼があったため、「仕事にできるかもと独立を決意した」と話す。

 実店舗は考えていなかったがミシンの種類や資材が多くなったため、夫の後押しを受けて店舗物件を借りることにした。「吉祥寺にお直し店は多いが、手芸用品専門店のユザワヤが近く、以前、住んでいた吉祥寺を選んだ。中道通りでミシンの音に大家の理解を得られた物件と出合い、出店を決めた」という。

 ココナラの紹介で2023年5月~6月、日本テレビやテレビ朝日の番組に出演したところ、全国から依頼が殺到。週6日働いたが対応しきれず病気になった。「家で暗い顔をしていないで楽しんでほしい」と夫に言われ、休みを一日増やした。

 「リメークが得意」という飯島さん。「洋服でも着物でもお客さまの要望を優先し、アドバイスを加えて提案する。直したものは日常で使ってほしい」と話す。

 注文は店舗への持ち込みで受ける。見積もり提示後、納期と価格を伝え、受け取りは来店となる。希望があればメールでも受け付ける。

 料金は、ボタン付け=300円~、ジーンズ丈詰め=900円~、紳士スラックスウエスト直し=2,000円~、スラックスファスナー交換=2,400円~、破れ補修=500円~など(全て税別)。リメークは要相談となる。

 店名は「猫が好きで、守り神のような気がするので『アトリエ黒猫』と付けた」。自宅では茶トラ、黒、白の保護猫3匹を飼う。

 「人との出会いは店を出さなければかなわなかった。思い切ってオープンして良かった」と飯島さん。「リピーターが増えた。遠方からや吉祥寺の商店街の店から紹介での来店もある」とも。

 「個人店だから一人一人と向き合いたい。服はエネルギーになる。お気に入りを着て楽しい気持ちで過ごすことは周りを幸せな気持ちにする。小さな喜びが大きな幸せにつながることを願って仕事をしていきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~18時。日曜、・水曜定休。臨時休業日はSNSで知らせる。

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