ポピンズエデュケア(渋谷区)が4月19日「保育の日」を記念した「SDGsアワード2022」を行い、三鷹市こでまり学童(三鷹市下連雀5)の児童らの活動が、全国332カ所(3月31日現在)の中で1位に選ばれた。
三鷹市こでまり学童は2020年、多様化する保育ニーズに応える保育施設として開設。東京都が認証した施設の一つ。
母体であるポピンズは、働く女性の支えになりたいという思いから、現会長の中村紀子さんが1985(昭和60)年に前身である日本女性エグゼクティブ協会(JAFE)を設立後、1987(昭和62)年に起業。「エデュケア」保育と介護サービスを柱に、さまざまなサービスを提供している。エデュケアとは、エデュケーション(教育)とケア(保育)を組み合わせた造語で、「ハーバード大学やスタンフォード大学など世界最先端の幼児教育や脳科学の視点を取り入れた」というポピンズオリジナルメソッド。
今回1位に選ばれた三鷹市こでまり学童の「SDGs」と「エデュケア」を普段の生活の中で取り入れた活動は、2022年冬季パラリンピックのトーチの持ち手の点字を知ったことをきっかけに、聴覚障がい者への共感と、子どもたちの興味の広がりを大切に、街の中の点字を一緒に散策して観察し、対話をすることで、子どもたちのアイデアを引き出し、自発的に点字謎解き問題を子どもたちが作り、最後はみんなでクイズを通して教え合うという、連続した「エデュケア」が展開する結果となって現れた。
後藤優子園長は「こでまり学童では、一年間を通じて毎月SDGsの取り組みを変え、取り組んでいた中で、パラリンピックの話を帰りの会でした際に、トーチの持ち手の点字に子どもたちが興味を持ったことがきっかけだった。そこでの興味を自分だけで終わらせず、こでまり学童のみんなを巻き込んだところがすごいと、子どもを保育している私自身も楽しかった」と振り返る。