吉祥寺を拠点に活動するデザイン会社「クラウドボックス」が11月12日、吉祥寺の名所や名店などをモチーフにしたモンスター「キチモン」を研究し制作する「キチモン研究所」を発足し、研究部員の募集を始めた。
「第4回吉祥寺ZINEフェス」(吉祥寺パルコ)に出店し、キチモン研究部員の募集を呼びかけるスタッフ
2019年、吉祥寺の名所や名物を絵札と共にユニークなフレーズと解説で紹介する「吉祥寺かるた」を製作した同社。「キチモンシール」は2020年、「ゆ」の札をリニューアルした第2版を販売する際付録として製作したもので、「プリンススワン」「ジュズメンチ」「いせやどん」の3種類をラインアップした。
今年6月、「ぬ」と「ゆ」の札を刷新した第三版製作に合わせて誕生した「ハナファンコ」は、吉祥寺駅前の銅像にもなったゾウのはな子をモチーフにしたもので、花びらのマフラーをし、右足を上げたデザインに仕上げた。
募集に先立ち、8月には「ブックマンション」(吉祥寺本町2)でキチモンの元になる「キチモンたまご」を考えるワークショップを行った。子ども連れの家族らが参加し、「吉祥寺でスキなところはどこ?」「そこにあるのはなに?」などの質問を載せた用紙「キチモンメーカー」に沿って、さまざまなキチモンの絵を描いたという。
11月~12月の研究部活動として「吉祥寺の門」をテーマに、さまざまな店や建物の門やドアの写真を募集する。社長の徳永健さんは「『吉祥寺を、もっと遊ぼう!』をスローガンに吉祥寺を介したコミュニケーションを増やし街を活性化していけたらと、みんなが参加できるような場づくりとして企画した」と話す。
「研究部員の活動を通して、吉祥寺への偏愛で『キチモンたまご』を育て、いずれキチモンを100体誕生させて『キチモン図鑑展』を開くのが夢。部員同士での集まりや街歩きなども企画し、新たな街との付き合い方につなげていきたい」と話す。
写真の募集はツイッター、インスタグラム上で行う。ハッシュタグ「キチモンたまご」を付けて投稿のこと。