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吉祥寺に台湾グルメ「胡椒餅」専門店 専用窯で焼きたて販売

台湾グルメ「胡椒餅」を店頭に置いた専用窯で焼き上げる店長の永野加奈さん

台湾グルメ「胡椒餅」を店頭に置いた専用窯で焼き上げる店長の永野加奈さん

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 台湾のB級グルメ「胡椒餅(フージャオピン)」とドリンクを提供する「台湾老劉(ろうりゅう)胡椒餅吉祥寺店」(武蔵野市吉祥寺南町1)が11月1日、吉祥寺の井ノ頭通りと吉祥寺通りの交差点角にオープンした。9月30日、日本1号店が町田にオープンしたが、吉祥寺店が本店となる。

専用窯でこんがり焼き上げた胡椒餅。皮の中にはごろっとした豚肉が入る

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 「コロナ禍で実際に海外を訪れることが難しい今、台湾の現地の味を日本で作ってお届けすることで、日本人に身近な台湾ともっとつながりたい」との思いから出店を決めたという同店。責任者の植木ゆか里さんは「日本では見たことのない胡椒餅窯の内側に貼り付けて焼き上げる独特の方法に目を引かれて、数ある台湾グルメの中から胡椒餅を選んだ」と話す。

 日本での販売に向けて、もともと台湾好きの植木さんと永野加奈店長が昨年4月~5月、オーナーの劉さんが作る胡椒餅にほれ込み、「天母老劉胡椒餅」で修業。レシピと作り方を劉さんから直接学び、1年半の準備期間を経てオープンにこぎ着けた。

 「台湾と同じ味を届けたい」と台湾でブレンドした劉さん特製オリジナルスパイスを直輸入し、劉さんの店で使う小麦粉を研究してオリジナル配合したものを使う。

 「場所は交差点なので、人通りが多く、井の頭公園での食べ歩きも期待できる」と植木さん。看板に表示されたロゴマークは「老劉」のイニシャル「r」の形に胡椒餅が並んだ様子を表し、「丸が触れ合うことで台湾と日本のつながり、結びつきを表現した」という。

 店舗面積は1階・2階合わせて9.7坪。1階は胡椒餅の調理と販売、2階は仕込みスペースとなる。外にスタンディングスペースを設ける。

 フードは胡椒餅(430円)のみ。店内で小麦粉をこね上げ、2種.類の生地を作って「カリッ、サクッ、モチッとした食感に仕上がる」ように重ねた中へ、オリジナルスパイスであえた大きめの豚肉餡(あん)と、それとは混ぜないネギを店頭で入れて包み、オリジナルの窯の内側に貼り付けて焼き上げる。窯から落ちたり、焦げたりするが、一度に焼けるのは40~60個ほど。焼き時間は15分ほどだが、窯の温度調整や清掃が20分ほどかかるため、1回の焼き上がりは40分サイクルとなる。

 ドリンクは、台湾茶ミルクティー(蜜香紅茶アイス490円、ホット430円)、水出し台湾茶(白桃烏龍茶アイス450円、ホット370円)など。胡椒餅とセットでドリンクは100円引になる。

 植木さんは「吉祥寺は住宅街やスーパーがあり、人が住んでいる場所。観光客も多く、最新のトレンドを取り入れ、若者が多く集まるが、平日は比較的落ち着いている。胡椒餅は台湾の屋台で食べられる一般的なフードで、スパイスの香りとうまみが口に広がり、何度も食べたくなる味。地元の方にも気軽に立ち寄ってもらえる店にしていけたら」と意気込みを見せる。

 当面の営業時間は12時~19時(14時~16時は仕込みのため閉店)。月曜定休。

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