古池梨恵さんの個展「苑(えん)」が5月5日、「ユメノギャラリー吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺東町1)で始まる。
古池さんは2003(平成15)年、「子どもの本専門店メリーゴーランド」(三重県)が主宰する「絵本塾」に参加。絵本制作を中心に、定期的に個展やグループ展で作品を展示してきた。2021年には、高校生・大学生のレポート作成に役立つ読書術を紹介するホームページ「あらまし読み」のシンボルマークを手がけた。
会場には「今しか見られない景色」をテーマに約35点を展示する。実家の庭での景色を描いた「庭園」、規格外や近隣でのみ流通する野菜や果物を描いた「菜園」、動物園を題材にした新作絵本の原画の一部やラフ、子どもの工作や折り紙から新たな色や線の組み合わせを発見して描いた「こども園」の4つの「園」を描く。「『苑』のタイトルには4つの『園』の作品へ気軽に足を運んでほしいという意味を持たせた」と古池さん。
アクリルガッシュとポスターカラーを中心に水彩用や書道用の細筆を使う。古池さんは「18年間書道を学んでいたことがあり、使い慣れた書道用の筆は形が取りやすく描きやすい。ほかにマーカーや色鉛筆で描いた作品も並べる」と話す。
7日15時からは、古池さんが作品にまつわるエピソードや質問などを参加者と共有しながら作品を鑑賞するギャラリートークを行う。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。今月14日まで。5日~8日、13日、14日は古池さんが在廊する。