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作家・三宅香帆さん、吉祥寺図書館で講演「SNS時代のバズる文章教室」

講座では講師の三宅さんが、受講生に質問を投げかけ、答えるというやり取りがチャットで行われた

講座では講師の三宅さんが、受講生に質問を投げかけ、答えるというやり取りがチャットで行われた

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 文章術や小説の読み方をテーマとした講演を各地で行う作家・書評家の三宅香帆さんが、2月6日、武蔵野市立吉祥寺図書館(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-20-1011)で、青少年向け講演会「SNS時代のバズる文章教室」を行った。

作家・三宅香帆さん、吉祥寺図書館で講演「SNS時代のバズる文章教室」

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 今回が初めてのオンライン開催。SNSが普及し、誰もが気軽に文章を発信できる今、図書館でも、図書とSNS両方の情報を基として中高生を中心とした若い世代に「情報発信力」を高めてほしいと思い、テーマに設けた。

 三宅さんが掲載した記事は「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。《リーディング・ハイ》」が、2016年(平成28年)に年間総合はてなブックマーク数ランキング第2位となり、選書センスと書評が本好きの間で反響を呼んだ。

 講座では、「文章の書き方」についての講演を交えながら、受講生に「文章を書くことは好きですか」などの質問を投げかけ、その質問を受講生が答えるというチャット形式で進められた。

 「文章を書くのが苦手」と答えた受講生に対して、三宅さんは、文章を書くコツ」として「自分の文章を誰に届けたいのか、伝えたいポイントが伝わっているか?を考える。また、文章を一旦書き終えた後、再度読み直し、必要に応じて文章の順番を変えたりする等文章を読み手に読みやすく修正を加えることが大事」と話した。

 また、「いろんな文体・文章を知り、自分に合いそうな“お手本”が使っている技術を真似」していくと、「伝えたいことに合った言葉」のストックが増え、ありきたりの言い方ではない文章を表現できるようになる」と続けた。

 受講後のアンケートでは、「文章をどう書けばいいのかわからなかったので、とても参考になった」「文章を一度書き終える、そのあと修正 することを大切にしていきたい」「先生から言葉遣いの“お手本”となる『本』を紹介してもらえてよかった。今度は、図書館の職員のみなさんのおすすめの本の紹介講座などを開催してほしい」「オンラインで気軽に自宅から参加できたからよかった」などさまざまな声が寄せられた。

 同講座担当の本間さんは「講演の中で印象に残ったのが、『いろんな文章を知り、自分の好きなお手本を見つける』という言葉。図書館はそんな素敵な“お手本”と出会うのにぴったりの場所。今回の講座を機会に、ぜひ実際に“お手本”を探しに、図書館に足を運んで利用していただけたら」と来館を呼びかける。

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