アボカドジュース専門店「AMAZING JUICE(アメイジングジュース)」が12月3日、吉祥寺の「チャレンジショップ 創の実」(武蔵野市吉祥寺南町1)内で営業を始めた。
アボカドジュース(トライアル=480円、スモール=680円、レギュラー=780円)
東京都中小企業振興公社が若者や女性の新規開業の促進を目的に、販売などの機会を提供し、将来の独立開業などをサポートする同施設は、半年から1年で入れ替わる3つの店舗で構成する。同店はそのうちの1店として出店した。
齋藤幸枝さんと中塚智恵さんが、「アボカド」を起点にサステナブルな暮らしを提案していきたいと共同で創業した。齋藤さんは「3年前にアボカドジュースに出合い、ドリンクとして楽しめることとそのおいしさに驚いた。パティシエとして10年以上経験を積み、何かオリジナルな活動がしたいとも感じていた」と話す。
都が実施する起業家育成プログラムで出会った中塚さんに今年1月に声を掛け、立ち上げの準備を始める。中塚さんは「試作した時に感じた素材そのもののおいしさを伝えたいと思った。数年生活していたオーストラリアでは人気の食材。オーガニックマーケットや客が自ら収穫した野菜を調理してくれる飲食店など、食にまつわる一連の流れを楽しむ文化に接していたこともあり、食を通じて健康と環境に関わっていきたいと考えた」と話す。
3月から下北沢、品川などでポップアップを展開し、7月には高田馬場のシェアキッチンに拠点を据え、週1回出店する中で実店舗を探してきた。「吉祥寺は健康志向が高く、サステナブルな生活に興味がある人も多いエリアだと思い、井の頭公園も近いこの場所でチャレンジできたらと考えた」と齋藤さん。
アボカドジュースは、アボカドにオーガニックで100%天然甘味料のアガベシロップと、フェアトレードのチョコレートを合わせる。「アボカドの甘み、相性の良いチョコレートソースを混ぜた時の変化、最後にくるカカオニブの苦味や食感と、味のストーリーを楽しんでもらえたら」と齋藤さん。
新たに「アボカド・アーモンドミルク」や「アボカド・コーヒーゼリー」、ホットの「アボカドポタージュ」も用意する。店内では、農業廃棄物となるアボカドの種子から作った生分解性のストローを使うほか、飲み終わった後のカップを利用したアボカドの水耕栽培なども提案する。
中塚さんは「ただ販売して終わりではなく、ファンになってくれた人と交流しながら、アップサイクルなど生活の中でできる身近なことを一緒に考えていきたい。アボカドジュースから文化をつくっていければ」と意気込む。
営業時間は11時~17時。水曜定休。