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武蔵野市に防災をコンセプトにした「cave」 消火器の販売、防災情報発信も

シンプルなデザイン、キャラクターをあしらったものなどさまざまな種類の消火器を扱う「cave」

シンプルなデザイン、キャラクターをあしらったものなどさまざまな種類の消火器を扱う「cave」

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 防災をコンセプトにした「cave」(武蔵野市西久保3、TEL 0422-38-8772)が9月16日、三鷹の北口エリアにオープンした。

気軽に立ち寄れるようにと作られた店舗外観

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 多摩地区を中心に商業施設や公共施設、マンションなどの消防設備点検や保守を手掛けるソニック防災(同西久保)が新たな取り組みとして展開する。店主の鈴木雅子さんは「事務所移転の際この場所と出合い、広いスペースと路面という立地を生かして何かできたらと考えた。住まいも会社を起業したのもこのエリアだったので、お世話になった地域へ恩返ししたいという思いもあった」と話す。

 住宅用消火器を中心に、家庭用コンセントや車中で充電できる「Lacita」のポータブル電源、「MoriMori」のLEDランタンスピーカーなど防災時に役立つグッズを提供する。「消火器がどこに売っているか知らない方も多いと思う。女性や高齢者でも扱いやすい大きさ、部屋に溶け込むようなデザインのものも紹介するほか、使い方の説明や使用期限が過ぎた消火器の回収も行っている。各家庭への消火器の普及をサポートできたら」と鈴木さん。

 災害時に役立つものを詰めたリュックサックも展示する。鈴木さんは「いつも食べたり使ったりしているものを、日常生活の中で上手にローテーションさせながら活用できたらと考え、提案している。自分の気に入ったものは災害時にちょっとした心の潤いにもなるのでは」と話す。

 ほかに「キャンプのある暮らし」をコンセプトに、持続可能な防災の形を目指した「SDGs防災キャンプ」などを提案する「CAMMOC(キャンモック)」の取り組みを紹介するコーナーを設け、同団体が制作する無料紙「BOUSAI BOOK」を配布する。「地域の人がさまざまな情報に触れることのできる発信拠点になれるよう、身近な場所や自分の故郷などでがんばっている若い人たちの活動も紹介していきたい」と鈴木さん。

 「備蓄米が欲しいという声に応えて用意した玄米や、オリジナルTシャツも好評。今後はアロマキャンドルやせっけんなどをテーマにしたワークショップなども行う予定。防災意識が高まっている今、足を運んでくれる皆さんの声を聞きながら、反響のあるものを掘り下げて展開していきたい」と意気込む。

 営業時間は12時~17時。水曜・土曜~月曜定休。

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