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小金井のタウンキッチンがシェアキッチン「8K」の商標・ノウハウ提供

シェアキッチン「8K」

シェアキッチン「8K」

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 創業支援や持続可能なまちづくりに取り組む「タウンキッチン」(小金井市)が8月24日、自社のシェアキッチンブランド「8K(ハチケー)」の商標とノウハウ一式をパッケージ化して販売する事業を始めた。同社では現在、導入企業を募集している。

タウンキッチンが提案するシェアキッチンの内観(イメージ)

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 同社は2014(平成26)年、シェアキッチン事業を始め、「8K」を中心に都内4カ所でシェアキッチンを運営している。2017(平成29)年3月、武蔵境にオープンした「8K musashisakai」は「飲食店営業」と「菓子製造業」の営業許可を取得できる業務用設備を会員が曜日や時間で分けて利用し、商品を店頭販売する。

 タウンキッチン広報担当の三浦美穂さんは「オープン当初、シェアキッチンという言葉は今ほど一般的ではなかったが、自分の店を開きたいという利用者のニーズは高く、開設以来、全ての施設で満室状態が続いている」と話す。

 これまでの同社のシェアキッチン利用者は延べ70人ほどで7割が女性という。「ここ数年は、企業からシェアキッチン導入の相談も急増した。集合住宅、公園、商業施設、オフィスなどにシェアキッチンを導入することで地域コミュニティの核となり、物件の価値を高めることができる。シェアキッチンを卒業して周辺エリアにパンや菓子店など実店舗を開業する方も続出している。店主のこだわりを生かしたユニークな個店が地域に増えることで、魅力あるまちづくりにも寄与し、今後関心は一層高まっていくのでは」と三浦さん。

 厨房設備の選定、営業許可申請にかかる支援、各種書式や業務マニュアルの提供、利用者の広報募集から開業後の運営支援まで、トータルにサポートする。同社の平田佳子さんは「飲食店を始める際は多額の投資が必要だが、キッチンをシェアすることで、低コストで本格的な業務用の厨房機器を使って自分の店を始めることができる」と話す。

 同事業開始に併せて「8K」のウェブサイトもリニューアルオープンした。ケーススタディやシェアキッチン導入の具体的なサポート例などを紹介する。

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