吉祥寺を拠点に活動するアーティスト「グソクムズ」と「浮(ぶい)」がコラボレーションしたシングル曲「暮らし的」が6月19日、吉祥寺発の音楽レーベルFABIENNEからデジタル配信でリリースされた。
「グソクムズ」は、たなかえいぞをさん(ボーカル、ギター)と加藤祐樹さん(ギター)が2014(平成26)年に結成したフォークユニット。後に堀部祐介さん(バス)、中島雄士さん(ドラムス)が加入し、現在のシティフォークバンド体制になった。昨年8月には、TBSラジオで冠番組となる「グソクムズのベリハピラジオ」も放送されている。
Misa Yoneyama(ボーカル)による1人ユニット「浮」は、2019年にファーストアルバム「三度見る」をリリース。昨年12月には、押井守監督と森本晃司監督が短編アニメでタッグを組んだKENWOODの商品プロモ動画に楽曲が使われている。今年3月、吉祥寺パルコが40周年を迎えた際に行われた朗読会イベントでは、又吉直樹さんが「注目のアーティスト」としてゲストに招いた。
2019年に同レーベルを立ち上げ代表を務める近藤ジョージさんは「浮は以前から、グソクムズは今年から、楽曲のリリースを手掛けていた。互いに楽曲は知りながらも面識はなかったが、コラボしたら面白いのではと声を掛けて実現した」と話す。
「暮らし的」は、「日々、暮らす日常がより良い一日になるように」との願いを込めた楽曲。収録は吉祥寺のライブハウス「曼荼羅」で行った。「コロナ禍にあって、音楽レーベルとして活動する中で何かできたらと考えていた。なかなか遠くに出掛けることが難しいが、普段散歩していると、井の頭公園の池の水面に映る光、昼間のハモニカ横丁の路地にゆらめく光と影など、身近なところにある美しい風景に改めて気がついた」と近藤さん。
作詞・作曲はたなかさんと米山さんが手掛けた。「いつもの日常を少し違った視点で見ると、また見え方が変わってくる。ローカルな感覚を持つアーティストと、そんな会話を重ねながら生まれた曲。両者とも今注目が高まっているアーティスト。そのコラボを楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。