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吉祥寺で「しめ飾り」の販売始まる 伊勢・高千穂・石見のものをそろえる

伊勢、高千穂、石見のしめ飾りが並ぶ「つみ草」の店頭

伊勢、高千穂、石見のしめ飾りが並ぶ「つみ草」の店頭

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 吉祥寺・末広通り商店街で器と道具を販売する「つみ草」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-24-9585)が12月5日、しめ飾りの販売を始めた。

長寿の象徴、亀をあしらった宮崎県高千穂のしめ飾り

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 開店した1999(平成11)年から毎年販売してきた同店。「しめ飾りは、稲を刈り取って米を収穫した後のわらを使って農家が作る鍋敷きなどのわら細工の一種で、しめ縄に植物や木札、和紙などの縁起物の飾りを施したもの」と店主の小林裕二さん。店主の妻で、販売を担う店長の峰子さんは「その土地ごとにいろいろなしめ飾りがあることを多くの方に知ってほしいので紹介を続けてきた」と話す。店内には今まで取り扱ってきたしめ飾りが、わらの色を変えたまま展示しており、「今はもう作れないものもある」という。

 毎年3カ所のしめ飾りを中心に販売しているが、今年は定番の三重県伊勢、宮崎県高千穂に加え、鳥取県石見のものを仕入れた。価格はそれぞれ、「庶民将来」=大3,850円、「亀輪飾り」=3,300円、「輪飾り」=5,280円など。

 しめ飾りは正月に年神様を迎える準備として玄関先などに飾るため、近所の方が買い求めにくるという。「毎年お伊勢さんのしめ飾りは、札に「笑門」と書かれたものが入ってきたが、今年は疫病を除き、災厄を払い、福を招くとの意味を持つ『蘇民将来子孫家門』と書かれたものがきた」と小林さん。「しめ飾りを飾る思いやそこに願いを込めることを忘れずにいてほしい。今年はコロナ収束を願って、お飾りしていただければ」とほほ笑む。

 営業時間は12時~20時(コロナ収束までは19時まで)。月曜・火曜定休。しめ飾りは売り切れまで。

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