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吉祥寺シアターでダンス ラボ「ぱっぱらぱーく」 劇場内に「公園」立ち上げる

「ぱっぱらぱーく」に出演するダンスユニット「かえるP」 ©金子愛帆

「ぱっぱらぱーく」に出演するダンスユニット「かえるP」 ©金子愛帆

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 「吉祥寺ダンスLAB.(ラボ) vol.3」となる「PAP PA-LA PART/ぱっぱらぱーく」が12月4日から吉祥寺シアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0911)で開催される。

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 2019(平成31)年3月、今までに出合うことのなかった才能を結びつけ、クリエーションを通じて化学反応を引き起こすことで、新たなダンスの展開や可能性を模索する企画として始動した。第1回はダンサー、振付家の北尾亘さんと、パーカショニストのASA-CHANG(あさちゃん)さんが、2回目は振付家でダンサーの岩渕貞太さんと、作家・演出家・音楽家の額田大志が「ダンス」と「テキスト」をテーマにコラボした。

 担当者は「過去2回の開催では異なるジャンルとの『コラボレーション』をコンセプトに据えて創作・上演を行ってきたが、3回目となる今回は個人の生活環境や習慣、舞台芸術や劇場を取り巻く環境など、私たちが現在進行形でさまざまな変化に直面していることに着目し、その『変化』をテーマに作品創作を行う」と話す。

 「もしも劇場が公園だったら?」をコンセプトに、客席を全て取り払った劇場空間に「公園」の機能を立ち上げることを試みる。上演の前後には自由に滞在できる時間も設け、「そこに集う人々が思い思いの体験をできる空間と時間を生み出せたら」と担当者。

 出演とともに振り付け・構成・演出を手掛けるのは大園康司さん、橋本規靖さんから成るダンスユニット「かえるP」。活動を始め11年目となる今年、橋本さんが北海道・札幌に移住し、それぞれ子育てをしながら東京と北海道の2拠点で創作活動を行う。

 2人は「同シアターとともに作品をつくるに当たり、劇場という空間で今ダンスを踊ること、それを見ることの意味を自分たちなりに考えてみたいと思っている。公園はとても重要な場で、劇場で起こることと同じくらい劇的で濃密なことが毎日起こっている。そのような時間と空間を、オープンエアーの開放と豊かさと孤独さを、シアターに立ち上げていきたいと思う」と意気込みを見せる。

 担当者は「実験的な『公園』作りに、舞台美術家の中村友美さんが美術・空間設計の面からアプローチする。ダンスを通じて劇場が持つ機能を再発見してもらえたら」と呼び掛ける。

 開催時間は14時~16時(ダンスパフォーマンスの上演開始は14時30分開始、時間は約45分)。チケットは、一般=2,700円、29歳以下=2,000円、中学・高校生=1,500円、小学生以下=500円、3歳未満無料。12月6日まで。

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