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吉祥寺美術館で写真家・岡田紅陽展 武蔵野に住んだ岡田の撮る富士の姿

岡田紅陽 〔井の頭より〕 1970年撮影 武蔵野市蔵

岡田紅陽 〔井の頭より〕 1970年撮影 武蔵野市蔵

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 「富士の写真家」として知られる、武蔵野市ゆかりの写真家・岡田紅陽の展示「富士望景 武蔵野から」が現在、武蔵野市立吉祥寺美術館(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0385)で開催されている。

岡田紅陽 〔吉祥寺駅南口より〕 1967年撮影 武蔵野市蔵

 岡田紅陽(本名・賢治郎)は1895(明治28)年新潟県の現・十日町市生まれ。芸術が身近な家庭環境に育ち、早稲田大学進学後から写真表現に熱心に取り組んだ。1916(大正5)年の冬に忍野村で体験した富士山の姿に圧倒され、以来、富士山の撮影に生涯をささげてきた。

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 展示を担当する滋野佳美さんは「今回の展示は、もともとはオリンピック開催に合わせて企画したもの。1964(昭和39)年のオリンピック東京大会の際、『日本固有の芸術を広く内外に展示する』という方針の基に芸術展示が同時開催されたが、その一環である写真展に、岡田紅陽の作品も選ばれ展示された」と話す。

 岡田は1961(昭和36)年から1972(昭和47)年の没年まで、武蔵野市に居住した。「再び東京でオリンピックが開催されることになり、海外のお客さまが増える見込みもあったので、『日本固有』の富士山を追い続けた岡田の写真を改めて多くの方に見てもらえたらと考えた。新型コロナウイルスの影響で開催も危ぶまれる状況だったが、幸いにも武蔵野市が60点強の岡田の写真を所蔵していて、当展もほとんどを所蔵作品で構成していたため、なんとか予定会期通りに行うことができた」と滋野さん。

 1930年代~70年代の写真47点と関連資料を展示する。滋野さんは「このような事態の中、関連イベントも取りやめ、入館者数も平時より大きく落ちているが、思っていたよりも幅広い年齢層の方が来てくださり、若い世代も熱心に見てくださり、うれしく思う。写真を見ながら富士山に思いをはせ、日本人が『固有』の美しさとして追い続けてきたものを感じていただけたら」と期待を込める。

 開館時間は10時~19時30分。入館料は、大人=300円、中高生=100円、小学生以下・65歳以上・障がい者無料。9月22日まで。

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