壁紙やペンキなど住まいと暮らしのDIYグッズを扱うインテリアショップ「Decor Interior Tokyo(デコールインテリアトーキョー)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-5192)が7月4日、吉祥寺の昭和通り沿いに移転オープンした。
ウィリアムモリスの壁紙柄「「いちご泥棒(ストロベリースィーフ)」他もカタログから選べる
経営は「GONGRI(ゴングリ)」(武蔵野市)。代官山で2016(平成28)年5月から営業してきたが、6月に閉店。吉祥寺が坂田夏水(さかたなつみ)社長のホームタウンだったことから、再開のための移転を決めたという。
長く続いた酒販店「佐久間商店」を改装した同店の店舗面積は55平方メートル。店内には、空間デザイナーで同店のプロデュースを手掛けた「夏水組(なつみくみ)」の社長、坂田さんが「パリの街並みの色」をイメージして作り上げた水性塗料(30種類、120グラム、660円~)、坂田さんがデザインしたオリジナル床材のクッションフロア(8種類、1メートル2,000円~)、ふすま紙(53種類、3,600円~)、タイル(50種類、500円~)、ニトムズ(品川区)とのコラボで作った「デコルファ」インテリアマスキングテープ(57種類、500円~)を置く。
他にもマリメッコやウィリアムモリスの輸入壁紙(80種類、ロール、1万3,800円~)、フック、造花、照明など、「塗る」「貼る」「つける」「飾る」のDIYグッズを並べる。坂田さんの著書「セルフリノベーションの教科書」(2,000円)も。DIY作業がすぐにできるようローラーや30センチ幅の刷毛などがバケットに入った「オリジナルペイントセット」(1,904円)、「壁紙の施工道具10点セット」(3,500円)、貼ってはがせる壁紙用のり(250円)なども用意する(価格は全て税別)。
店長の山村晶子さんは「オープンしてすぐに近所の人が通りすがりに店を訪れてくれた。吉祥寺はDIYに関心が高い人が多いようだ」と驚く。
吉祥寺への移転で販売とは別に、内装の改修などで10年弱付き合いのある吉祥寺の不動産会社「リベスト」とDIY型賃貸借を普及し、促進するための協働事業を始めた。
紹介を受けた「DIY賃貸に住みたい」人にDIYの具体例を提示して相談に応じたり、大規模な修繕費をかけられない貸主に同店のDIYグッズを使った改修を提案したりする。例えばDIY希望の入居者へ「現状回復不要」の物件を案内するなど、入居者と貸主双方の意見をすり合わせ「不動産とインテリアをつなぐ架け橋になれたら」と坂田さん。ショップのスタッフがDIYを施した入居募集中のモデルルームを店内で案内、リベストでもショップのポスターを掲示することで双方の販売効果を狙うという。
山村さんは「吉祥寺に住む人は住環境に拘りを持っている。来店したお客さまと一緒にDIYを楽しんでいきたい」と意欲を見せる。
営業時間は12時~19時。水曜定休。