吉祥寺を中心に出店する飲食店が集まり、弁当や総菜などを移動販売形式で届ける「ーガンバレ吉祥寺プロジェクトーKICHI.MESHI(キチメシ)!!」が5月1日、スタートした。
吉祥寺で創業36年になる「ダ・メオ・パタカ」の「ローストチキンとフライドポテト」
新型コロナウイルス対策で多くの飲食店が休業する中で、地中海料理店「ダ・メオ・パタカ」やワインバー「Wine Room」(以上、吉祥寺本町)、バー「BAR MOVEMENT」(御殿山)の店主らが中心となり発案した。担当者は「同エリアには地元に愛されている小さな名店が数多くあるが、デリバリーに対応していない店も多い。デリバリー業態が伸びている中、大型チェーンにはできない地元の名店の『味と心』をそのまま伝えることができる移動販売形式で、外出自粛中の地元の人々のニーズに応えられたら」と話す。
地域ネットワークにより複数の飲食店と連携し、5~7店舗をラインアップする。デリバリーでは注文できない生クラフトビールやボトルワインの販売も行う。移動販売ルートは、西ルート(武蔵野市役所周辺以西・武蔵境エリア)と東ルート(武蔵野市役所以東・吉祥寺エリア)を1日ごとにルートを変更して運転するほか、固定販売拠点なども検討している。
参加店はほかに、NYに3年連続出店した「HiyaChu」(創作冷やし中華)、「oval」(スペイン料理)、「魚秀」(居酒屋)、「酒楽処 吉っ子」(魚介料理)、「博多串焼 天壺」。参加店は変更もあり随時更新する。
「雨の中わざわざ来ていただいてありがとうございました。また利用します」「とてもおいしかった。夜の部のメニューが楽しみで、またお願いしたい」「面白いシステム。個別の対応が丁寧」「自粛中で行けない店の味が楽しめました」など利用者からの声が届いているといい、「手作り車でスタートしたが、少しずつお客さまにリピートしていただいている」と担当者。
店舗、メニュー、ルートの告知はツイッター、インスタグラム、ラインなどのSNSで発信するほか、予約注文も受け付ける。