吉祥寺のカフェレストラン「八十八夜」(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-24-9490)が3月31日、イートイン営業に加え「取り置きごはん」(テークアウト)を始めた。近隣エリアへのデリバリーにも取り組む。
2009(平成21)年11月、「からだにやさしいごはんとおのみもの」をコンセプトにオープンした同店は、「築地御厨」が選ぶ野菜をはじめ、国産の和食食材を中心に料理やデザートを提供する。「築地御厨」は「野菜塾」でも著名な内田悟さん率いるプロ向け八百屋で、高級フレンチ料理店を中心に野菜を提供している。
新型コロナ感染拡大防止のためディナータイムと日曜の営業をやめ、営業時間を短縮し、席の間隔を離して営業を続ける。店長の長嶺真子さんは「『取り置きごはん』はスタッフ同士で今できることを考え、仕事の休憩時間や自宅でのランチ、息抜きや気分転換に当店の弁当を食べてもらえたらと始めた」と話す。
メニューは「サクサク!からあげBOX」「8種のお野菜カレーBOX」「週替わりごはんBOX」と「ひよこ豆の豆乳スープと自家製パンとサラダのSET」で、価格は各880円。デザートは「苺(いちご)のタルト」(570円)、「苺のロールケーキ」「苺のチーズケーキ」(以上520円)を用意する。直接来店して注文のほか、電話で引き取り希望日時を伝えて受け取ることもできる。近日中に、クラフトビールCOEDOをセットにした「八十八夜家飲みセット」の提供も予定する。
「在宅の方が増える中、『近くの店も閉めるところが多くなってきた』との声も聞いて、取り置きのほかスタッフによるデリバリーも始めた。サクサクした衣の唐揚げは一番人気で、常連の方や来店したことのある方が定番のメニューを利用してくださっている。ケーキなど店内での販売価格より安く提供している」と長嶺さん。デリバリーは3品以上の注文で、店舗から徒歩10分程度で行ける範囲に対応する。電話で要相談。
「利用くださる方からの『頑張ってね』という言葉が本当に毎日励みになっている。3月にはテラスをライトアップし、より温かい雰囲気にした。通常営業に戻ったら、一品ずつ味わえる旬のメニューとさまざまな種類を用意するお酒などを味わってもらえたら」と呼び掛ける。
当面の営業時間は11時~17時(土曜はテークアウトのみ)。日曜臨時休業中。メニューはインスタグラムで確認できる。営業、サービスは変更する可能性あり。