ルーマニア式にイースター(復活祭)を祝う「ルーマニアイースタースペシャルカフェ」が4月18日、シェアキッチン「MIDOLINO_(ミドリノ)」(武蔵野市緑町1)で開催される。
ルーマニアカフェ「Te pup(テプップ)」での様子。右がスクタリウともこさん
ルーマニア料理研究家で日本ルーマニア親善協会理事を務めるスクタリウともこさんが主催する。カナダ、ニュージーランドに在住経験のあるスクタリウさんは、ルーマニア人との結婚を機にルーマニアに転居し、2010(平成22)年、日本に帰国した。「ルーマニア人の人懐っこさ、温かさ、文化や習慣に触れ次第にルーマニアのファンになった。料理のおいしさにも開眼し、コック歴30年の夫の叔母から家庭料理を習った」とスクタリウさん。
2011(平成23)年から自宅を中心に、西東京市、練馬区などでルーマニア料理教室を開き、これまで約800人に料理を伝えてきた。同キッチンでは昨年10月から月に一度、ルーマニアカフェ「Te pup(テプップ)」を開く。スクタリウさんは「武蔵野市がオリ・パラに向けてルーマニアのホストタウンに選ばれたことから、同市で何かルーマニアに関することができればと考えていたところ紹介していただいて始めた」と振り返る。
今回はルーマニア伝統のイースター料理やワインを提供するほか、文化紹介、ルーマニアのイースターでよく歌われる「歌のミニ演奏会」などを予定する。「ルーマニアでは今でもイースターの食事の時、赤く色付けしたゆで卵を乾杯するようにカチンとぶつけ合って祝う風習がある。手持ちの複数のゆで卵を周りの人と、一人一人ぶつけ合い、一番多く自分の卵が割れた人にその年、最も幸運が訪れるというジンクスが昔からある」とスクタリウさん。
「食紅で色をつけたゆで卵は食べていただけるよう進呈する。乾杯の時に言うルーマニア語の『noroc』(グッドラックの意味)を言い合いながら参加者皆さんに、赤いゆで卵で祝うルーマニア式のイースターを楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~15時。