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武蔵野市が「レインボームサシノシ宣言」 電話相談も開設

松下玲子武蔵野市長が行った「レインボームサシノシ宣言」

松下玲子武蔵野市長が行った「レインボームサシノシ宣言」

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 松下玲子武蔵野市長は10月29日、性の多様性への理解と尊重をうたう「レインボームサシノシ宣言」を行った。

武蔵野市が「レインボームサシノ宣言」 電話相談も開設

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 宣言は「多様な性を生きる人々の声を聞く」「LGBT(L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシャル、T=トランスジェンダー)などをはじめとする『セクシャル・マイノリティー(性的少数者)』や『SOGI(性的指向や性自認)』に関する差別・暴力を許さない」など5項目で構成。「すべてのひとが、互いに人権を尊重し、性別等にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮して、生涯にわたり、いきいきと暮らせるまちを目指す」という。

 当日は市役所で原ミナ汰さん(NPO法人「共生社会をつくるセクシャル・マイノリティ支援全国ネットワーク」代表理事)と熟田桐子さん(東京メンタルヘルス・セクシュアリティセンターLGBT支援カウンセラー)を講師に迎え、「自治体職員のためのSOGI基礎知識」と題して、職員研修も実施した。同市は、条例で同性カップルを承認する制度を持つ渋谷区や、要綱で承認する仕組みを作った世田谷区や中野区などを念頭に、来年度から同性婚等を公的に認める「パートナーシップ制度の導入」の検討に入るという。

 併せて、男女平等推進センター「ヒューマンあい」(武蔵野市境2)に10月9日より「性的指向や性自認に関する」相談を受ける「むさしのにじいろ電話相談」を開設した。専門相談員が相談に応じる。男女平等推進担当課長の養田さんは「同性どうしのカップルは婚姻しているカップルと同じように暮らしていても、その関係や存在は尊重されず、安心して生活することができない。多様な性を生きる人々を理解し尊重することは、年齢、国籍、文化、障害の有無等にかかわらず、全ての人が自分らしく生きることができ、誰一人取り残さないまちづくりにつながる。にじいろ電話相談では本人だけでなく家族や学校の先生などの相談も受け付けるので、気軽にお電話いただければ」と利用を呼び掛ける。

 相談は毎月第2水曜に実施。受付時間は、17時30分~20時30分。1人30分~60分が目安。受付は、0422-38-5187まで。予約不要。相談無料。秘密厳守。

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