水に帰っていった生き物について考える展示「イルカと水の生き物展2」が5月7日から、「リベストプレイス吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺南町2)で開催される。主催はThink Squares Project。
基礎研究者の研究継続など環境改善への寄与を目的に開く、実際に標本などの展示アイテムに触れられる博物館「Think Square(シンクスクエア)」の一環で、これまで累計1000人以上が来場した。
今回のテーマは、陸上生活から水にすむ生活に帰った生き物を考える「どうやって水に帰ろう」で、イルカやアシカ、ペンギンなど生活域を水中や水辺に変えた生き物を展示する。標本はハナゴンドウ頭骨、ラプラタカワイルカ頭骨、アメリカアリゲーター頭骨、マゼランペンギン全身骨格などを並べる。
代表の山本智さんは「水に帰っていった生き物がどんな工夫をしているのか、その不思議をアートに囲まれながら、標本に触れる、さまざまな角度で撮影する、研究手法を見るなどして楽しんでもらえたら」と話す。
アーティストの後藤侑子さんとコラボし、壁面に絵画も展示する。山本さんは「『日常生活に、科学とアートによって知的好奇心を満たす時間を創出する』をコンセプトに、アートの面白さ、楽しさもより感じる機会もつくれたらと新たに企画した。従来と異なった、標本とアートによる非日常空間を楽しんでもらえたら」と話す。
後藤さんは1994年生まれ。2016年、横浜赤レンガ倉庫 展示、第80回新制作協会入選。今後、江古田の喫茶店「ぶな」での展示などを予定する。今回出展する作品は、透明水彩、水彩色えんぴつを使った「umi」。
「アクセスが良く、平日は遅めの開館時間にしているので、会社帰りなどに気軽に立ち寄ってもらえたら」と呼び掛ける。
開場時間は平日=16時~21時、土曜・日曜=10時~19時。入場料は400円(未就学児無料)。5月12日まで。