糸に関する店が展示やワークショップを行う「吉祥寺糸モノまつり」が11月23日から、吉祥寺周辺で開催される。糸をキーワードに菓子店や書店、花店なども参加する。
「ハバパ」開催中のキチジョウジギャラリーのデッキには大きなバッグ型のフォトスポットも
糸モノとは、糸や布のほか、織り、編み、紡ぎ、刺しゅうなど糸に関するもの。2011年に同イベントを立ち上げた「手織工房じょうた」(三鷹市井の頭)の城達也さんは「元々吉祥寺には手芸関係の店が多く、ここで工房をやろうと思った。教室や作品展に、新潟や名古屋など遠方から日帰りで来てくださる方もいて、手芸関係の展示やワークショップなど時期を合わせてやれば、街全体が『糸モノ』ギャラリーになって楽しく回れるのではと考えた」と話す。
よく行く店などに声を掛け9カ所でスタートした。8回目を迎える今年は36カ所で行う。参加店舗やギャラリーがそれぞれ、手織のマフラーや手作りのブローチ、アイルランド直輸入のマフラーやブランケットの展示販売などをするほか、カシミヤのマフラーを織る体験会や伝統レース編みのワークショップなどを行う。
昨年に続き中道通り沿いの「西公園」で「ワークショップパーク」も予定する。城さんは「実行委員で、織りや編み、紡ぎなどいろいろなことができる人がいるので、そうしたワークショップをはしごして回れたらと話し合った。知らないジャンルに出合えるなど発見もあるのでは」と話す。5~6組が出店。24日・25日11時~15時ごろで、日時は出店者に準ずる。
mist∞武蔵野八幡店(吉祥寺北町1)で行う「糸やmist∞」は、全国の糸屋、紡ぎの作家らが一堂に会し、糸を販売する。「さまざまな素材や形状、海外や日本で作られたもの、糸自体を作品として出すアートヤーン作家の個性的な糸など12の出店者の糸を一度に見られる。ほかになかなかない機会で、昨年も多くの人でにぎわった」と城さん。22日~26日12時~19時。
「縄文土器や食べ物があってもいいし、糸をきっかけに店や人がつながってもらえたら」と城さん。「今回も『さをり織り』をイメージしたコーヒー豆を販売する店が出店するほか、食材を扱う『吉祥寺千恵蔵さん』は、縦横に紡ぐ「ワッフル織り」の形に似ていることが語源のワッフルを特別価格で提供する」と話す。
「糸とのつながりを発見したり、散策の合間に食事をしたり、マップを片手に吉祥寺の街全体を楽しみながら、糸モノをより身近に感じてもらえたら」と呼び掛ける。
今月25日まで(期間前後に開催するイベントあり)。