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吉祥寺のフランス菓子店で「あなたの知らない吉祥寺」展 江戸からたどる歴史

現在もその痕跡が残る、吉祥寺の短冊地割をモチーフにした限定のデザート

現在もその痕跡が残る、吉祥寺の短冊地割をモチーフにした限定のデザート

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 吉祥寺の街の歴史をたどる展示「あなたの知らない吉祥寺」が、吉祥寺のフランス菓子店「patisserie A.K Labo(パティスリーエーケーラボ)」(武蔵野市中町3、TEL 0422-38-9727)で8月18日から開催される。

「武蔵野ジオサブレ」シリーズに新しく登場する「短冊地割」

 展示のきっかけは、2017年12月に放送された、まち歩きの人気番組「ブラタモリ」(NHK)。同年も「みんなが選んだ住みたい街ランキング」(リクルート住まいカンパニー)で1位に選ばれた吉祥寺。番組では「なぜ人は吉祥寺に住みたくなるのか?」をテーマに、江戸時代までは誰も住んでいない荒野だった一帯に人が集まってきた歴史をたどりつつ、タモリさんが井の頭公園や吉祥寺の街を歩いた。

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 2003年に五日市街道沿いに同店をオープンしたオーナーでパティシエの庄司あかねさんは、「散歩することも好きで、毎日踏みしめている吉祥寺がどのような街なのかとても興味があった。カフェスペースを使って、シリーズで紹介していけたらと思った」と話す。

 同番組には20年にわたり吉祥寺の歴史を研究する明星学園の社会科教諭、高橋珠州彦さん、多摩武蔵野スリバチ学会の真貝康之さんが案内役として出演。江戸時代、明暦の大火で吉祥寺に人が移動してきた際、幕府が短冊状に地割りして与えた土地の名残なども見て回った。

 庄司さんは「高橋先生は、吉祥寺の商店街で実施された昔のイベントのちらしなども所有されていて、その中からお借りした貴重な資料や、昔の吉祥寺の地割りを図版にしたものなどを展示する予定」と話す。

 8月に刊行された「吉祥寺今昔写真集」(ぶんしん出版)に掲載された写真も展示するほか、同書籍の販売も行う。併せて展示期間中限定で、短冊地割をモチーフにした同店限定のアシェット・デセール(皿盛りデザート)とサブレも提供する。

 「展示を準備する中で、かつて井の頭公園にあったアンテナショップや、吉祥寺駅前にあった食堂やパン店の話を聞いて、街の歴史により興味を持った。店内に用紙を用意しているので、もし昔の吉祥寺の記憶をお持ちの方がいらしたら書いていただけたら」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~18時30分(ラストオーダー)。9月4日まで。