アトレ吉祥寺のベーカリーカフェ「ローズベーカリー吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺南町1)が1月14日、閉店する。経営はロイヤルグループの外食事業部門で」「ローズベーカリー」や「ロイヤルガーデンカフェ」など新業態の開発を手掛け、チェーンレストラン「シズラー」「シェーキーズ」を含めた店を全国に100近く展開するアールアンドケーフードサービス(世田谷区)。
吉祥寺への出店は2011年。イギリス人のローズ・カラリーニさんと主人のジャン=シャルルさんが1号店をパリに開いたときのコンセプトである「ローズがベイクした」手作りの料理やお菓子を販売する店として2010年4月、リニューアルオープンした「アトレ吉祥寺」の本館正面口にある「はなびの広場」の前で営業を始めた。
店長の長谷川知香さんは「吉祥寺店は丸の内店に続く日本での2号店だったが、シンプルでナチュラルであることをキーワードにレシピに合う材料を使ったメニューを提供してきた」と話す。
店頭のショーケースには野菜たっぷりの日替わりデリやサラダ、キッシュ、ペストリーのキャロットケーキなどが並ぶ。イートインもできるカフェスペースは54.3坪で74席。モーニングはフライドエッグセット(600円)など。吉祥寺店のみで提供するランチは週替わりのスペシャルランチ(1,350円)、パスタランチ(1,300円)など。ディナーはベジタブルプレート(1,550円)、スープ&キッシュ(1,100円)など。オーガニック豆を使ったコーヒーはエスプレッソ(520円)、カプチーノ(620円)、有機ダージリン(620円)、自家製レモネード(670円)なども提供する。
吉祥寺での営業を振り返る長谷川さんは「当店は育てていく店。店内も吉祥寺の街の持つ雰囲気を取り入れ、どの店とも違う作り方をしてきた。オープンしてからメニューの表示方法や入り口のディスプレーを変えるなど何度かリニューアルを加えたが、その度に好評を得て客足も伸び、店のイメージが浸透する手応えを感じてきた。老若男女が店のコンセプトを受け入れてくれる吉祥寺の街とともに発展していきたかった」と閉店を残念がる。
「ローズベーカリー」は国内では丸の内店(千代田区)、銀座店(中央区)、伊勢丹新宿店(新宿区)、オン・ザ・ラン イセタンハネダストア(大田区)、海外ではパリ、ロンドン、ソウル、ニューヨークで営業する。
営業時間は8時~22時(土曜・日曜・祝日は9時~)。