慶応義塾大学と明治学院大学の共同研究プロジェクト「ZOO PROJECT」はゴールデンウィーク中の4月24日~5月6日、井の頭自然公園で「Being いきてること展」を開催した。
同展は、動物園をリデザインすることを目的に、ITやワークショップを導入した参加型の展示会。動物の音声ガイドや動物の鼓動音を音と映像で楽しめるiPodの無料貸し出し、動物の視点からの映像を体感することができるツール、粘土で象のはな子を作るワークショップ、ウェブ上でリアルタイムに上映されるクレイアニメーションの制作など、オリジナルコンテンツ各種を提供した。
同プロジェクトは両大の学生がアップル社にプレゼンテーションを行い実現したもの。コンテンツはすべてマッキントッシュを使って制作され、iPodなどの機材はすべてアップル社から提供された。5月12日14時~15時、アップルストア銀座(中央区)で最終報告会を開催する。
慶応義塾大学非常勤講師の大橋さんは「今回、こうしたコンテンツを提供できたことで、新しい動物園の形を提案できた」と話す。
同園のゴールデンウィーク期間中(5月29日~6月6日)の入場者数は、のべ70,249人と、前年度に比べて26,6%増加した。恩賜上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園などの東京都動物園協会に加盟する動物園の中では1番の増加率だった。
同園の昨年の動員数は約57万4,000人。ここ何年かは増加傾向にあり、今後も3年単位での動員増加を目指すという。