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吉祥寺に「ヒトクサ・カタチ製作所」 切り花や食器並べ草木の良さ伝える

吉祥寺にオープンした「ヒトクサ・カタチ製作所」の外観

吉祥寺にオープンした「ヒトクサ・カタチ製作所」の外観

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 吉祥寺の東急裏エリアに、植物や器などを扱う「ヒトクサ・カタチ製作所」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-2732)がオープンして1カ月がたった。

オープンから約1カ月間、平岡瞳さんの版画展「秋日」も開催していた店内の様子

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 店主は西荻窪で15年以上、植木の剪定(せんてい)や庭作り、コケや盆栽などの販売を手掛ける砂森聡さん。1999年に店を始め、2013年には花店、内装業を営む仲間に声を掛け、マンションの地下1階、1階の2部屋とテラスを使った4業態から成るシェアショップ「西荻百貨店」を立ち上げた。砂森さんは同店でカフェ「くろもじ珈琲」と山野草と庭の相談所「草と花 一草(isso)」を営む。

 オープンのきっかけについて、砂森さんは「長年、庭の手入れを続ける中で、信頼いただいて自由に造らせてもらう庭も増えてきた。これまで剪定した枝ものや切り花などは販売する場もなく、もったいないと思っていていつか提供できる店ができたらと思っていた」と振り返る。

 「偶然、古いアパートだった当場所を紹介してもらった時、2部屋をつなげてリノベーションし、枝ものなどを古いつぼや花瓶と合わせたらいい空間になるのではとイメージが湧いた」とも。

 通りに面したブロックなど老朽化していたものを取り払い、窓など開口部を大きく取った。「古い建物を壊してしまうのは簡単。残しながらより良く使っていけたら。通りも明るくなったと喜んでいただいている」と砂森さん。

 枝ものや切り花のほか、「カタチ製作所」の名で長野に工房を構える佐々木一樹さんが作る食器なども扱う。「西荻窪で店を始めた頃に、働きたいと上京した佐々木さんと出会ってから16年の付き合い。『くろもじ珈琲』でも扱っている食器のほか、新作の一輪挿しなど独学で作ってきた作品を多く並べている。植物を通じた縁も大事にしていけたら」と砂森さん。

 「庭の手入れをしていると、3歳だったその家の子どもが大学生になり、手伝いたいと声を掛けてもらうこともある。今150坪の畑で、庭で楽しめるような植物の生産もしようと思っている。畑と吉祥寺を植物でつないでいけたら。植物の良さを伝える表現の場としても続けていきたい」と意気込みをみせる。

 営業時間は11時~18時。水曜・木曜定休。

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