マッドハウス(杉並区荻窪4)が制作を手がけたアニメーション作品「時をかける少女」のDVDが4月20日、発売された。
同作は、筒井康隆さんが1965年に発表した同名小説を原作とし、アニメ化したもので、2006年7月に劇場公開された作品。口コミなどで人気に火がつき、当初単館系の公開だったが、最終的に上映館は100に迫る数となり、約9カ月間に及ぶロングランを記録した。
内容は、主人公の少女が「タイムリープ能力」を得るという原作の設定はそのままに、舞台を原作の20年後「2006年」に移し、少年少女の恋と友情の物語を描いたもの。監督は、映画『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』などの作品で知られる細田守さんが務めた。
作品は、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞や日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞など数々の映画賞を受賞したほか海外からも高い評価を得ている。
DVDは、限定版と通常版の2種類が発売され、限定版には本編と絵コンテを同時収録した特典ディスクなどが付く。価格は、限定版=10,500円、通常版=4,935円。
同社は現在、同じく筒井康隆さん原作で、昨年、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された、劇場アニメーション作品「パプリカ」(今 敏監督)のアメリカ公開を5月に控えている。同社広報担当者は「海外市場も視野にいれたオリジナルコンテンツの製作にも力を入れていきたい」と話している。