三鷹周辺で現在、「三鷹まるごと絵本市」が開催されている。主催はみたか・子どもと絵本プロジェクト連絡会(みこえぷ)。
キズナ・バーに期間中設置した「絵本市ステーション」。おはなし会のほかイベントも開催
2013年に、「街の中で絵本と出合い、絵本を通して、人と人とのコミュニケーションを楽しむお祭り」として始まった同イベント。毎年、三鷹駅前エリアを中心に絵本の展示や読み聞かせ、ワークショップ、トークイベントなどさまざまなプログラムを行ってきた。
スタッフの湯原利美さんは「5回目を迎えた今年は、ついに開催範囲が三鷹市全域に広がった。柱となる、広く市民から募集した企画は絵を描いたり、何かを手作りしたりするほか、音楽を聞きながら絵本を味わうなどバリエーションに富むものがそろった」と話す。
10月9日には絵本作家、高畠那生さんを招いたワークショップを行った。絵本の主人公になりきり、白いTシャツを着用して参加した親子50人が、アクリル絵の具を使ってカラフルな模様を互いに着色し合った。「読み聞かせを楽しんだり、参加者同士で会話を楽しみながらペイントしたり、絵本の世界を一緒に楽しめたのでは」と湯原さん。
市内に5カ所点在する図書館と、「井の頭コミュニティセンター図書室」にも同イベントのコーナーを設置するほか、さくら通りの「キズナ・バー」には期間中「絵本市ステーション」を設けた。
「『絵本市ステーション』にはスタッフが常駐し、随時おはなし会を行っている。市内の畳店に提供してもらった畳を敷き、絵本もそろえたので散策の合間の休憩にも立ち寄ってもらえたら」と湯原さん。「実験型ものつくりユニット『ukiuki labo』さんに教わるモンスターバッグ作りなどプログラムも多数行う予定」とも。
最終日の22日は、駅前中央通り商店街で開催の「三鷹M―マルシェ」に出店。絵本にまつわる歌を楽しむイベントや、山本アンナさんの「大きな絵を描こう!」ほか、絵本の古本市などが行われる予定。
「衣装を着けて『ブレーメンの音楽隊』の絵本に入ったような写真が撮れるフォトスポットも用意。市外や遠方に住んでいる方にも三鷹に足を運んで絵本を楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。
22日まで。無料(一部ワークショップなどは有料)。絵本市ステーションほか、各所で開催されるイベントの詳細は、ツイッター、フェイスブックで確認できる。