三鷹で現在、天体をテーマに市内を巡ってスタンプを集めるスタンプラリー「みたか太陽系ウォーク」が開催されている。今年で9回目。
花店「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」は、開催に合わせブーケ「赤い惑星」を提供
「科学をもっと身近なものとして楽しんでもらいたい」と世界天文年の2009年に開催した「三鷹の森 科学文化祭」の中心事業として始まった同イベント。JR三鷹駅を太陽に見立て、13億分の1に縮小した太陽系の軌道図を三鷹市の地図に重ね、街歩きを楽しみながらそのスケールを実感してもらおうというもの。
担当の今泉晴佳さんは「スタンプを集めると交換できるオリジナル天文グッズは、昨年3379人の方が受け取られた。237個すべてのスタンプを集めた方も387人に上った。8割近くが市内にお住まいの方だが、市外や他の県から参加される方も増えてきた」と話す。
「『市内の店に行くきっかけができたり、新しい道を知ったりするなど発見があった』という声も多くいただいた。設置場所も今年は246カ所とさらに増やし、イベントなどで押せる限定の彗星(すいせい)スタンプ18個と合わせると過去最多規模の264個になる」とも。
毎年設けているテーマ天体は「火星」で、バンダナやクリアファイルなど提供する天文グッズも火星の色をイメージした。駅併設の商業施設内にあるパン店や花店をはじめ、火星をイメージした商品を期間中提供する店もある。
10月20日には市内のレストランで、宇宙航空研究開発機構の藤田和央さんを講師に「火星人っているの?」と題した講演「まちなかサイエンスカフェ」も行われる。ほかに星空観察会、日本人と星の古来からの関わりや宇宙観について考える無料講演会「日本人の星空」など関連イベントも予定する。
「駅前から離れた場所などに設置場所を増やした。街ぐるみで行い、地域との連携を深めていけたら。イベント開始日から多くの人が地図を片手に回られてすでにコンプリートされた方もいらっしゃる。『天文台のあるまち三鷹』を歩きながら太陽系の大きさを体感してもらえたら」と参加を呼び掛ける。
10月22日まで(景品交換は同29日まで)。参加無料。関連イベントの詳細はフェイスブックで確認できる。