井の頭自然文化園 動物園(本園)彫刻館B館で現在、「井の頭恩賜公園100年写真展」が開催されている。
5月1日に開園100周年を迎える同園の歴史をたどる貴重な写真約90点を展示。開園100周年を祝う「100歳記念ウィーク」の関連イベントとして企画された。
主催した吉祥寺の商店主などによる市民グループ「吉祥寺今昔写真館委員会」委員長の目黒さんは「吉祥寺の昔の姿を語り継ぐため、個人の記録写真や東京都公園協会が所蔵する約1000枚のコレクションの中から選定した」と話す。杉林が茂る1917(大正6)年開園当初や七井橋建設前にモーターボートで井の頭池を渡っている様子など、初公開となる写真が並ぶ。
「井の頭公園は人工的に作られた緑ではなく、自然の池と森を整備して作られたもの。井の頭池は神田上水の水源で、江戸時代は飲料水として人々の生活を支えていた。天然の恵みだからこそ100年もの間、やすらぎを与える場所になっているのでは。訪れた人が公園をこれからも大切に思い、愛し続けてくれたら」と期待を込める。
集められた写真を後世に残すため、「井の頭公園100年写真集」が5月1日、公園のガイドブックなどを発行している「ぶんしん出版」から発行される。
開園時間は9時30分~16時30分(5月3日~6日は17時30分まで)。5月7日まで。会期終了後は5月9日~19日、アトレ吉祥寺地下1階・ゆらぎの広場で開催。