吉祥寺の「LCIイタリアカルチャースタジオ」（武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-24-8897）で7月18日、イタリアの郷土料理を教える講座が始まった。

　同スタジオは10年ほど前より、「イタリアの発信基地」として吉祥寺に2拠点を構え、イタリア語教室のほか、映画や音楽などの文化セミナー、料理講座を開講。併設のカフェではイタリア食材も販売している。

　料理講座は、イタリアの郷土料理を月替わりのテーマで紹介し、オリーブオイルやワインなどの解説も交えて数品のメニューを作る。今月のテーマは「ピッツァについて学ぼう～本格ピッツァを作ろう」。歴史の古いピザ文化をたどりながら、現代のピザ事情までを解説し、イタリア各地に広がる異なる味わいのピザを作る。

　「イタリアには毎年足を運んでいる。地方の昔ながらのピッツァもあれば、具材を生地で巻いて食べる、現代風にアレンジされたピッツァも見かける。食からイタリア本場の情報を伝えていきたい」とスタジオ代表の松山さん。イタリア料理研究家でオリーブオイルアナリストの資格も持つ松山さんは同講座の講師も務める。

　メニューは、トマトソースを使ったピッツァ・ロッサとチーズを使ったピッツァ・ビアンカ、生地でピザの具材をくるんだカルツォーネの3種。キノコやゴルゴンゾーラ、洋ナシ、プロシュートなどの具材を予定する。さらに、本場に倣い、ピザに合わせてセレクトしたクラフトビールも用意。自家製のドルチェ、エスプレッソ付きで、調理後は参加者同士、歓談しながらの試食タイムとなる。

　「イタリアは20州あり、それぞれに特色のある伝統料理がある。家庭でもできるようなスローフードのレシピを紹介していきたい」とも。

　開催日程のうち7月25日・29日・31日は申し込みを受け付けている。時間は10時～13時。受講料は6,000円（材料費込み）。