7月13日、カフェ雑貨複合店「グランキオスク」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-21-8019)で、第1回吉祥寺コミュニティデザイン大賞の最終選考会が行われた。
吉祥寺コミュニティデザイン・コンテストは、人気の街・吉祥寺を「住める街」「住みやすい街」「住んで楽しい街」になるためのアイデアを、女性を対象に幅広く募集したもの。応募総数45件の中から一次選考通過者9人が5分間の最終プレゼンテーションを行った。
大賞には「椅子でつなぐ街 吉祥寺」の水城千草さん、女性審査員賞には「吉祥寺組 リノベーションを通じて繋がる街」の中山沙也可さん、吉祥寺の宝で賞には「プラスαのある集合住宅」の山田妙子さんがそれぞれ選ばれ、大賞の水城さんに、同駅周辺などに飲食店や生活家電店など約20店を展開する、主催の「ビデオ・インフォメーション・センター(VIC)」VICグループで使える50万円相当の商品券が贈呈された。
審査委員長を務めた倉方俊輔大阪市立大学准教授は、「コミュニティーデザインに対して、さまざまなアイデア、プレゼンがなされ、どの視点で評価するか難しかった。大賞の椅子でつなぐ街のアイデアは、赤い椅子という形に見えてくることで、共感力や波及力が生まれてくるものだと感じた」と評した。
「大賞に選ばれてうれしい。赤い椅子というイメージは、企画の最初の段階から決めていた。選ばれたからには、数は少なくても実現に向けて進んでいきたい」と大賞の水城さん。
同事業の責任者である同社・手塚一郎社長は、「最終選考会にいらした皆さまのこの空間自体が一つのコミュニティーデザインだと思う。アイデアで終わることなく、まちが変わっていく活動を続けていきたい。このコンテストも第2回以降も発展させた形で実現したい」と話した。