井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100)彫刻館B館で10月の毎週日曜、さまざまなアーティストが出演する秋の音楽会「文化園コンサート OTO NO MAHOU @ ZOO」が開催される。今年は計5回の開催を予定する。
初回となる2日(13時30分~)は、のこぎりを使った世界的な「ミュージカルソウ」演奏家のサキタさんと、ピアノの山下憲治さんによるコンサートを開催。サキタさんは、資生堂「パーフェクトホイップ」のCM音楽をはじめ、NHK教育「シャキーン!」の全編音楽担当、映画「ぼくんち」音楽担当など、多方面で活躍する。
90歳を超えても精力的に音楽活動を続けるピアニスト室井摩耶子さんのコンサート「話しかけるピアノの音」は9日(13時30分~)に開催。演奏曲は、ベートーヴェン=ピアノ・ソナタ第14番「月光の曲」と、シューマン=「子供の情景」を予定する。
16日(15時~)は、ターンテーブル奏者、ギタリスト、作曲家として、世界各地でインディペンデントなスタンスで活躍するミュージシャン大友良英さんによる「子どもオーケストラ・コンサート」を開催。「集団即興オーケストラ」のためのワークショップを同日(13時~)に行い、簡単なルールと指揮者の指示に従いながらアンサンブルを創り上げ、ワークショップ終了後に観覧者を前に演奏を行う。ワークショップの応募締め切りは10月6日。応募の詳細はホームページで確認できる。
23日(13時30分~)は、「ウクライナの歌姫~ナターシャ・グジー コンサート~」を予定。ウクライナ出身のナターシャさんは6歳のときチェルノブイリ原発事故で被ばく。8歳のころにウクライナの民族楽器バンドゥーラに魅せられ、音楽学校の専門課程で学ぶ。2000年より本格的に日本での音楽活動を始め、ライブやCDリリース、ラジオ・テレビ出演など精力的に活動する。
30日(13時30分~)は、高田漣さんによる「どうぶつえんライブ」を2部構成で開催。第1ステージは、戦前~戦後の音楽を中心に演奏するウクレレ楽団「ザ・レンダース」のハワイアン・ミュージックを、第2ステージは高田さんのソロライブを行う。スチール・ギターをはじめ、さまざまな弦楽器奏者として活躍する高田さん。吉祥寺を愛したフォークシンガー・高田渡さんを父に持つ高田さんは当日、渡さんのカバー曲を含め演奏を行う。
「彫刻館での秋のコンサートは今年で7年目。文化園に来るお客さまに、今まで聴いたことがないような新しい音楽を発見してもらえるよう、毎回趣向を凝らしたプログラムを考えている。今回も、吉祥寺にゆかりのある大友さんや高田さんをはじめ、聴く人が楽しく元気が湧いてくるようなステージをお届けする」と同園の教育普及係・高松美香子さん。
開園時間は9時30分~17時。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=400円、中学生=150円、65歳以上=200円(小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料)。コンサートの定員は200人で、全席自由。入場料は入園料のみ。